第129話 後後4 商会発見。支配人に無理言う?


対応してくれた使用人が奥にひっこむとほどなく、

これまたどこの群衆にでも溶け込んでしまいそうな、まったく極普通の感じの支配人さんが現れた。


「お待ちしておりました。」支配人




支配人の部屋に上る。3階。

ちょいと窓から外を見させてもらう。

他の建物も高くても3階。なので眺めは結構良い。多分、屋根裏にも部屋が在り、外を見ることが出来るんだろう。

ああ、この部屋からどっかに階段があるのかな。だから3階に。


使用人が茶を運んできたんでソファに座る。


「ご苦労だな。もうこんなに、、商売も始めているんだろう?」泉さん

「ええ、お二人の到着に間に合わせようと急ぎました。そのおかげて開店も早く、もう取引もそこそこ始めています。」


俺がいずみさんの脇腹を肘でどつく、、

悪かったなぁ、、でもしかたないじゃん、、とぶつくさ泉さん

うちらの最後の連絡場所はブートッチ。連絡後も結構滞在し、その後プチビーレでも結構滞在した。

ブートッチは仕方が無いとしても、通常の旅行者や商人であれば、プチビーれには3日位の滞在だというのに。


「いやいや、そのおかげでこちらにも取引先や情報の仕入先などできたし、王都(武国)との連絡方法も確立できましたし、、」


「いやおはずかしい、、。では、ここの王様の件も?」俺

「と、言いますと、お妃様がいないという、?」

「ええ、そしてその理由も?」

「いえ、、王様が気に入る方がいないということだけしか、、」

ですよねー、、本人ならともかく、周囲の者達は言いたくないわな、「相方を探している」ってなーw


「えっとー、、、」俺

「アレだ、、あのな、、小館村、知っているか?」泉

「ええ、数度訪問しています。」

へぇ?しらんかった・・

「兵士として、商人として、外国賓客のお付として、、」

「ほう、、さすがだな、、、、そこまでの者達が商会をやっているのか、、、、」泉

「ふくっち、やるなぁ、、」俺

「将軍様も本気ですからね」支配人


「で、だ。小館村の奴等、どーだった?特にそんちょとか、、、」泉さん

「ああ、ちょっと、なんといいますか、、アレな・・・」

「うん、ここの王様、本質はアレだから。だから、それにふさわしい女性じゃないと彼は幸せに思えないんだと。」

「・・・・・・・むつかしいですねぇ、、、、でも獣人ですよね?」

「ああ、珍しいよな?獣人でアレってのは。でも本当にそうなんだ」泉さん


獣人、基本的にはまじめな人たちです。アレなのはレアもいいところ。


「あ、王様が何の獣人か聞いてこなかった!」俺

「それだったら調べていますよ、ドラゴン系だそうです。地を這うほうではなく、空を飛ぶドラゴンの方で、しかも古龍の家系だとか。貴重ですよね。」

「それだと、普通は嫁には困らないのではないか?」

「はは、ひとからだって引く手あまたですよ。だから、かなり基準が厳しいんだろうな、と思っていたんですが、、、まさかアレだとかは、、思いもよりませんでしたねぇ、、」支配人


まぁね、、だれでもそーだろーよ、、、


「で、あの両親、つまり先王夫妻もアレだったそうだぞ?」

「へ?!!、・・・・うちの国でそれに気づいた者は居ないと思います、情報無いですから!!」

流石に情報に関しては食いつくんだなぁ、、、このひと、、


「うん、本人が言ってた。しかも自分の名前もネタにするために付けたなまえだろうってなー」

「まぁ、、少し、いっぷう、おかしな?名前ですけどね、、、まぁ、、突っ込もうと思えば突っ込めますが、、でもうちの国じゃ普通だし、、、」支配人

「おう、うちは国王が将軍だから面白さとか意味なくなるよな」泉さん


「なので、だ。王のボケに突っ込んでくれる機敏な女性を王妃にしたいんだと。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボケ?」支配人

「いやちがう。マジで」

「振り?」

「いやだからほんとにホントの話だから。本人そこでボケたら一生独身だろ?」

「まぁそうですよねぇ、、そうですかぁ、、、ツッコミ役ねぇ、、、、獣人じゃ、、まずいないですね」

「だろう?まじめだもんな奴等。妖精とか魔人とかだったら結構いるんじゃね?」

「ああ、見たことナイですけど、聞いたとこによると、そーゆーのも居るコタいるんですが、皆ボケの方らしいんですよ、、」支配人


すげーよ!武国情報網すげーよ!!!大正解だよ!!!


「あ、ああ、そうだな、、2人は完璧なボケで、一人はまともだったが歳でボケてきた?みたいになりつつ」

「酷いっつ!!!あの人まだボケてませんよ!!!」俺

「あ?そうだっけか?」

こいつがボケてんじゃねーか?ケーキボケ、うまいものボケ、、、


「・・精霊か魔人達とお知り合いですか?」支配人

「ああ、まぁな、、食い物食うことしか考えちゃいねーの2人と食い物作ることしか考えちゃいねーの1人。皆精霊だ」

「・・・・・・・難儀な、、、」


「それはそれとして、、んじゃ、ひと、からお妃様候補探すのが良いですね。我が国から探せれば、我が国と日のいずる国の結びつきができ、良いことです。ぜひ見つけたいですねぇ」支配人。もう精霊に好奇心ゼロww


「あ、あと重要な案件一つ」泉さん

続ける

「こちらの王様の依頼で、武国で”ボケツッコミ大会”を開きたいとのことだ。武国人のボケとツッコミを見てみたい。嫌味のない純粋な笑いは、諍いや争いをなくすと彼は言っている。まぁ確かにそういう部分は大きい。

なので、我が国でもそういうことをやれば、よくなっていくんじゃないか?ここの王との繋がりもよくなるし。

ただ、ほかの国でも行われる。ここの王はその各地各大会に出向き、自ら見てみたいとのこと。

なので、ほかの国よりもよいボケと良いツッコミを山盛り提供できる大会にしてほしい。」


「・・・・・・・う、、、、、ーーーーむぅぅぅ、、、、、わたしは、、そういうの、、よくわからないんで、、、」

そりゃそうだよな、俺の世界だったらスパイだもんな、ボケと突っ込みのスパイとか目立って仕事にならんわww


「そーゆーのは福田さんが出来るでしょうし、、でも福田さんにはそのセンス全く無いんで、小館村のれん中に頼めばいいし、あ!でも大田さんだけはダメですよ、あれ、かなりセンスあっちの方いっちゃってんで、もしかしたら王様が嫌いな方のセンスかも知れないし、、」

「・・・まぁ、、福田がセンスないのはわかる、、が、、大田、そうなのか?」泉さん

「あ、そういえば泉さんも大田さんのセンスに染まっている方ですよね?、、、、、まぁ、、この程度なら、、まだ、、」俺

「・・・・・・」少し顔がひきつっている泉さん


「まぁ、、んじゃ、そういう感じで連絡しておきます。至急便で。なので多分、返事はあさって

「「え?あさって?!!!!!!」」

「ああ、まだ聞いていませんか、、魔術師の凄いのが来てくれたんですよ、、で彼が転送ってのできて、モノをあっちからこっちへ、こっちからあっちへ、ってできるんです。で、連絡は魔具貰ってますので、それで。」

「へぇ?転移陣ですか?」俺

「よく知ってますね。ええ、小さいものですけどね。手紙とか小物などは送ったり送られてきたりできます」


「「すげーな!!」」


「便利になりましたねぇ、、、」俺

「ほんとうに、、楽になりましたよ、、、危険も全く無くなったし、、、」支配人

移動が最も危険だからなぁ、、移動は調査か連絡。直線での移動は連絡とばればれ。なので、行き先が明確な場合は泳がすとか在りえないので、敵対国ではまず捕まえられてしまう。帰国時なんか、もろそうだろ。

なので、この魔法の恩恵は計り知れないのだ。


その後、

武国の様子を聞いたりした。前回聞いたのとさほど変わっていなかった。

ふくっちがお見合いしたということくらいかな?そういうのが連絡されるってのが面白かったかったけどw

当然「結果が決まったら教えてくれ」by泉さん


ーー


商会を出た俺達は市場に向かう。

「なんか、おもしろい食べ物とか無いっすかねー」俺

「んなのあったら、あの王のことだ、毎日市場にでいるだろ?」泉さん

「いや、昨日だってふらふらしていたし、、」

「、、まぁ、、そーか、、、」




王都が小さいんで人口もそれになりになんで市場もそれなりの大きさの様子。

でも活気はあるね!


さっそくあった

弁当屋

親子丼。うん、普通の鳥と卵。

そのとなりに

豚肉の親子丼

豚肉と卵。・・・・思いっきり突っ込んでもらって、ツッコミの醍醐味も覚えてもらおうか王様!w


履物屋

高下駄。うん、一本足の高い下駄。ぬかるみとか雪にいいね。

で、隣に

低下駄って書いてある・・・

極普通の下駄。普通に下駄でいいじゃん、、、でもこれは突っ込むべきレベルじゃないね?4点w


野菜とか果物売っている、こっちの八百屋

ばばな

ええ、普通の向こうのバナナと一緒。誤植?(書き間違え)かと思って、、

指差して「誤植?」とか訊いたら

「え?よくわかんねーけど、甘くてうめーぞ!!ばばなは今が旬だ!」って、、、

よくわかんないが、うまそうなんで王様におみやで2房買う。3人で食うのとケーキとか菓子に使ってもらえるかな。ひとふさ50本くらいありそう?


向こうだとカップやきそばとか、たらこと明太子すぱとかカニ系とか普通におもいっきりつっこめんのがそこらじゅうにあったんだけどねぇ、、

「やいてないやんけっつ!!!(ふやかしただけ)」とか、「たらこじゃないやんけっつ!!(たらこ以外のなんかの卵)」とか、「カニじゃ(同)」、いろいろあるよなー。


「ガクよ、、おもったのだが、、草紙、あるよな?あれで、なんてったっけ、くだらないバカ話のも結構あったんだよ、、少し読んだこともあってな、、あーゆのも、王様、喜ぶんじゃないかな?」泉さん


「おお!!凄いよ泉さん、いいんじゃない?常時受け付けて、年に一回とかに王が最も笑った作品発表して賞品あげるとかすりゃ、結構集まるんじゃないかな?!!」


「おお、いけそうだなぁ、、それも各国各地からの応募も受け付けられるな。」

「そうですね!この国、そういった方面で確立しそうですね!」


「ああ、だが、、この王の子が、まともだったら、、、」

「・・・・気の毒もいいとこですな、、、まぁ、どーにかなるでしょ、兄弟いっぱいできるでしょうし!」

勝手に決めつけるw

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