第65話 中−31 やっと移動する決心した泉、この街最後の日を食べまくる。
またこの街にはまりそうな泉さんをどうにかしたい俺。
朝食後
「いずみさん、限度無いっすよ?」
「・・・・うむ、、わかってはいるんだが、、、」
・・・・
「王都、多分すごいでしょうねぇ、、お店は多い、だから競争が激しい、新しいモノがどんどん出てくる、、、
あー、早く王都に行ってみたいなー、、、」
・・・・「仕方がない、明日の馬車に乗るか、、」
「決定!!」
ということで、
今日の昼食もどうせケーキ屋(喫茶店)なので、パスタがあるところにしようと目論んだ。
・
・
「この、きのこのクリームパスタとスイカジュースください。で、泉さんは
「俺はケーキセットだぞ?
「だめです。移動する前日はまともに食ってください、なので、ねじねじパスタのトマトソースあえとホットミルクで」
・・・・・トマト嫌いなのに、、とぶつぶつ言ってるおっさん娘
「まぁ、騙されたと思って♪」
「いや、鼻つままなくたって大丈夫だからーw」
フン! パクリ、、もぐもぐもぐ・・・バクっ、もぐもぐ、バクッ!もぐもぐもぐ、バクッ!もぎゅもぎゅもぎゅ、バクりんこ!!・・
・・・「んじゃ、、これも味見してみる?と小皿に分けたのを差し出す
ん! と小皿を受け取る。
くんくん、、、ぱく、、もぐもぐぱくもぐもぐぱくもぐもぐぱく 手を伸ばし、俺のスパの皿を奪っていく、、、
まぁ、成功だなー、
おねーさーん!ボリーブ(オリーブっぽいもの)とチール(チリっぽいもの)大盛りのホットスパ一つ下さーい!それと一番熱くしたコーヒー一緒に!
俺が新たなスパを食ってると、、小皿を差し出してくる、、仕方ないので分ける
ぱく、、、ヒー!!・・・!!!・・・!!!
はっはっはっは!俺は極辛が大好きなんだ!!♪
「これのんで」あっついコーヒー、
「あっついから気をつけて!口の中で回して覚ましてから飲んでくださいね!
あと、ちょっと熱さ多めに感じるけど一瞬だけだから我慢!ソレ過ぎたら辛さ消えるから」
熱いコーヒーを口に含んだ泉さんは一瞬すっげー顔したが、どうにか堪えた。吹き出されるとこまるしな。
「ふひー、、大変なことになったわ、、おまえ、、何を喜んで食ってんだ?」
「唐辛子大盛りのスパですよ?うまいっす!」
「・・・・バカなの?」
「いや、ここの唐辛子はうまいやつみたいなんで、おいしいっすけど?」
「あんな辛いやつに美味いも何もないだろが」
「チッチッチ!!これだからおっさんは、、唐辛子は美味いものはうまい、まずいのは単に辛いだけ。全然違うっすよ?ああ、そーいえば、俺の元の世界でも、それを知っている者いなかったなー、、、カレー屋の一番辛いやつなんか、言うほど辛くないけどまずくて食えなかった、、、」
「やっぱ、ふつーじゃねーな、、」
「ふふん、言いましたね?ウチラの旅の最後は南部を通ってですよねー?多分辛いの多いと思うんで、食べ比べればわかりますよ♪、うまいのとまずいのを教えてあげます♪」
「くわないからいい、結構だ」
「はっはっは!」
・・・・・・
辛いのを食べる時、冷たい水とかコーラとか飲みたくなるけど、からさを引き立たせるだけ。熱湯とか熱い番茶とか飲んで辛さを抑えるのだ。ただ、美味しい食べ物の場合、途中で口の中を洗う感じになるのでもったいないので、食い終わったら飲む。寒い時期でなければ熱い飲み物もそう簡単に冷えないので大丈夫だろう。
食後に泉さんは当然ケーキを注文。俺はミルクティー。
「あ、」
「どうした?」
「あとで香辛料屋に寄りたいっす。」
「ああ、いいぞ。なんかいい食いもん考えたんか?」
「さすがそーゆーことには鋭くなりましたねー」
喫茶店の人に聞いて来ました香辛料のお店!
当然!シナモンありました!桂皮とかとも呼んでたけど、、こっちじゃナモンよ呼ぶんだそーで、、外来から聞いたのの誤訳か聞き間違えかなんかだろーなー。
あと、生姜。多分形がほとんど一緒だから、これだな?
黒胡椒と白胡椒の粒。マサラの粒。
ついでにウコンがあったんで買っとく。
パクチー種が見当たらなかった、、まーいや、、適当に味をあわせりゃー。
なので、カレーも作れるかなー?
元の世界の時は友達づきあいあまりなかったんでー、いや、おうちが町から遠かったんでさー、、ごめんウソです友達もほとんどいなかったから時間有り余ってたんです、おふくろのカレーがあまりにもアレだったんで自分で研究してたんです、、なのでハンバーグとかも結構つくってましたいろいろと。餃子も粉から作れます、、、ぼっちバンザイだな?
流石にケーキとか無理くささ満載なので論外だったけど。クッキーは作ったなー、、、めんどかったんで一度だけだけど。
よし!
「ふふふん!これからお茶の時間はそこそこ楽しくなりますねー♪」
「お?そうか、、、うむ、、」
さっきひっかかったから信用していない様子な泉さんw
「次、果物やねー。」俺
・・・
次は喫茶店でケーキと思ってたらしく、少し不満げなおっさん少女。
果物屋でオレンジっぽいのと、りんごっぽいのを買う。
店を出たら、当然のように泉さんは喫茶店に入る。
・・・・まーいいけど、、馬車2−3日の間は喫茶店など入る時間ないし、、
「のみものは抹茶ミルクにしますか?それともシナモンティー?アップルティー?オレンジティー?」
「あ?なにそれ?」
「頼むのがホットミルクだと抹茶ミルクにできます。紅茶だと、各種紅茶に変身できます♪」
・・・・・「飲めるんだろーな?」
「美味しく飲めますよ?泉さんでも」
・・・んじゃ紅茶、
俺も紅茶にする。
来ました紅茶。
店からペティナイフ借りてりんごの皮と、オレンジの橙色んとこの皮を剥いて、おのおの紅茶に入れる。
「少々置きます」俺。勿論ポットから茶葉の網を出しておく。
その間にケーキ食ってる。
食い終わった頃に
カップを泉さんの前において
茶をカップに注ぐ。
香りがたちのぼる。薄い香りなので、近くでないとわからないからね♪
ほほう、、などとつぶやく泉さん
ごくり、、
「ふーん、、どっちかってーと、香りを楽しむ飲み方、なんだな?」
「そーっす。元の世界では香料とか合成味とか入れてるのが多くって味だしてましたけどね。」
「そーゆーのはうまかったか?」
「んーー、まーそれなりに?どっちでもいいかなー?って感じでしたけどね」
「ふーん」
で、喫茶店を出たら腹ごなししないと夕食が入らないので、町を散策すると泉さんが喫茶店に入ってしまうので、市場に行く。
「あ、ブーツ売ってる!!子供用の!!」
運良く泉さんの足に合うのがあった。
よく見ると冬物の店が結構多くなっている。
「半月後に秋に入るとか言ってましたもんねぇ」
「あー、そうだったなー、一気にくるらしいからな」
「我々も王都に着いたら南下しながら東に向かわないとまずいすかね?」
「そうだぁ、、向こうでよく聞いて検討しよう、、」
雪に埋もれて出られなくなって春までこっちに、、とか、、それはそれでおもしろそーだけど、、やっぱ移動したいよなー。せっかく外に出たのだから、多くを見てみたい、とか欲出るよね。
夕食は
泉さんが、ベーコンと野菜のクリームマカロニ。
俺がリボンパスタのクリームシチュー。勿論泉さんの味見用。
で、当然気にったらしく取られたんで、
グラタンがあったんでチキンときのこのグラタン。
これも結局半分とられたが、、、
その後ケーキくってたけど、、どこに入るんだろう?
紅茶はシナモン、りんご。
明日は朝一番の馬車なので、早い。
とか思ってたんだが、
「俺は起きられるから」と、宿の食堂で御者達といっぱい始めた。
俺は明日一番で王都方面に向かう御者に、「悪いけど、宿出る時に声かけてもらえます?」とお願いししておいた。
御者は出発半時(1h)くらい前に行って用意するんで、時間的にはちょうどよいくらいだろう。
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