第46話 中−12 ドツボ神と博子


晩飯のあとの晩酌や人によっては食後のお茶の時になってやっと学は気がついた。


「あれ?、、馬車っすよね? この大雪で、、どーやって?」俺

「そんなのソリ馬車にきまっとろう?」領主様

「もうできていたんですか?」

「熊は凄いなっつ!!」泉さん


大雪のその早朝に、変態した小館隊に曳かせたソリ馬車2両を届けたそうな。平時よりよほど早くて面白い、とのこと。

ぜってー乗らねー!! スピード狂の「おもしろい」は基準がアレだ


ノン気に構えているといつ巻き込まれるか分からんのが武国在住の怖さである。

察知能力、予知能力を鍛え上げる必要が有る学であった。

って、そんなの無いけどね、こっちのセカイw


泉さんは博子に捕まっていぢくられていた。ww

女の子同士なかよくしよーよー

いや俺は違うんだー!男だー!中身が違うと何度もいったろーがーーー!!

っても全く聞かない博子


それで疲れていたのか、、、


そんちょ宅女性陣に、新たな強者加わる!!

しかも酒盛りさせてもらえていないし、、なんかかわいそーだが、本体のこともあるので、

いーんじゃね?


あれ?ドツボ神、泉さんをあんなにしたってーのは?

もしかしたら、、

幼女=魂がなくなっていた

泉さん=肉体が逝っていた

なので「足しちゃえばいいか!」生きれるんだしー♪

みたいな?、、、、、

まぁ、あの状況であれば最善の結果と言えなくもないが、、、

いいこと、、してくれてるん、、だよな?


気のせいなのか、”気”の(鍛錬)のせいなのか?最近どつぼ神についてなにかと気づく感じの学であった。





学は思った。

博子をモフッ子達に会わせたらえらいことになってしまうのではないか?と。

いや、俺のセカイを乗っ取られちゃうんじゃないかなー、、と。

なので、会わせたくない、が、不可能だろう、2−3日がごまかす限度だろう。

んじゃ、どーする?


などと数日何もよいアイデアを出せぬまま過ごしていたら、まぁ、物事はなるようになるもんで、、

ご都合主義?


小館に来てから博子は毎朝鍛錬に参加している。向こうで剣道をやっていたという。

なので、剣術も合気ものりのりで泉さんから教わっている。

村の狩りチームに泉といっしょに同行し、狩りを見ても動じなかった。と泉。

「来るべき者が来た、って感じだなぁ、、」

ごめんなさい、俺の場合そーじゃなくって、、、

「いや、学はおまえ頭脳派って言ってたじゃないか」

あ、バレてら、、


ふくっちやらヲタさんみても、特に法則性とかないよねぇ?

来た頃のことだって、俺が入学式に行ったってことも、博子と話していて思い出したくらいで、その移動?転移?した日のことはほとんど覚えていない。博子も思い出せないと言っていた。泉さんなんかもっと曖昧だし。

ま、んなこと考えても意味なしだけどねーw



博子は普段は鍛錬後風呂、朝食、その後そんちょ女性陣達といっしょにいろいろやっている。

が、

「がくー、何してんのー?」

「あれ?博子はそんちょんちじゃないの?」

「んー、今日はなんか皆他のことやるから、外で遊んでこいって、、」

子供かよ


「これがうちの村の子達だ。」

きゃー!!かわぃいー!!3−4人いっぺんに抱きかかえてもふまくり、、

まだ人形態である。


で、

「んじゃ、皆そのまま変態を見せてやれ!」

ぼふっぼふぼふぼふ・・


☆☆☆!!!! みにゃぁああああーーーー!!!

もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ・・・・


子どもたちから救援要請の瞳で見られる、、

今少し我慢できるか?

やってみる、、、

たのむ、、


「ぷっはぁー!!」

「・・・・今日は特別だから自由にさせたが、普段はこんなのご法度だからな?」

「ええー!!」

「あたりまえだろう?狼形態だが、もとは人だぞ?勝手に抱きついてもふもふとか、おまえ嬉しいか?」

「・・・うーーー、、じゃ許可もらえたらいいってことね?」

「、、まぁ、、脅しとかなしなー、純粋に好意を持って、モフっていいよ?って許可貰えればな」

「うん、がんばる!」


「みんな!ありがとう!よく我慢してくれた!!おかげでこのおねーちゃんは満足したみたいだ!おまえらを大好きだってよ!」

はにかむ子どもたち。

を、見て

またうずうずしだす博子


「んじゃ、村内巡回!シュッパーツ!」

歩きながら、毎日のことを博子に説明する。


「へぇ、じゃー、あの狩りチーム以外に、この子供チームがあるんだ。」

「ソレ以外に、うちの村のメインとなる小館隊という偵察部隊がある。3班にわかれ、王都、領都、の警備に参加している。半年ごとに王都、領都と赴任し、小館に帰って半年休める。

まぁ、家の村のウリは技術とコメ等作物と人狼かなー」

「学はなにやってるの?」

「・・・・むずかしな、、、学者?国王認定学者?一応禄も出ているし、、」

「よくわからないが、、すごそう?」

「そーでもない?」



戻ってから昼までの間の少し、子どもたちに絵本でお勉強。

それからお昼。

お昼寝。

年長組が帰って来て、いっしょに狩り。幼年組はまだ見学だ。

で、帰って風呂、一部の毛づくろい、飯、毛づくろい。までを博子はいっしょに居て見ていた。




翌日は、鍛錬後の風呂から上がったら、朝食は広間ですると触れが。


「歓迎!博子ちゃん!小館村一同」


博子の歓迎パーティー。

まだ子供だと言っておいたので、朝からにしたようだ。終いは、成り行きだろう、いつものこと。

泉相手に剣技を披露していたり、、かなり楽しんでいる。

よかった。





**ーーー**

どーしよー、ガクがどんどんおっさんくさくなっていくんだが、、、若さと勢いがほしいのに、、

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