第32話 北の国の狼軍団vs子供隊
北の国使節団が北の国の狼軍団を引き連れてやってきた。
それを王都から王様が直々に小館に連れてきた。
迎賓館が余計な者共を滞在させる最大要因になってしまっているなぁ、、爆破しちゃろか?
熊の最高傑作にそんなことできません!
まぁ、狼(人狼軍団らしい)だからいいかー
と、こちらは小館隊帰国(休暇)組と子供隊で迎え撃つ。
いや歓迎だけどね。
勿論子供隊隊長は太狼。俺は監督。
北の国の人狼達は、変態後の我が村民達(一部)の毛並を見て溜息を漏らした。
最初「他の群れ」なので、ちょうっと敵意を見せられていたが、うさんむしょう。あうんさんそうむしょうすーちー。
夕方、迎賓館での宴会に呼ばれた。
宴会は盛り上がった。
で、王様使節団と領主様も盛り上がっていた。
手招きされた。
いやだなー、、面倒くさいことなんだよなぁ、、絶対、、、
すげー嫌な顔をこれでもかってほど見せつけながらにじり寄る。和室なんでな。
呆れた顔のお二人、困った顔の外国人2人。
「まぁ、おまえが可愛がるあの者達に特に害することでもないんで、そう警戒するな」
と王様。
客の手前、王様に礼を欠くことはできない(今更w)ので、
「御意」と言ってみた。そこ!吹き出さないの領主様!!!
王様も微妙な顔、、
「ガク、楽にせよ。この者たちは大丈夫だ。気心の知れた者達でな、友人だ。」
はぁーーー、、緊張した、、
「昨日の敵は今日の友、と申すだろう?彼らは北の国の精鋭部隊だ。昔は手こずってなぁ、、、」
「お互いだわっw」
「「「あーはっはっは!!」」」
はぁそうですか、
「で、うちの人狼部隊の噂が北の国まで届いておったらしく、放ってはおけず、部隊を引き連れてきたわけだ。」
うっわー、北の国も戦闘狂国家っすか、、、まじ?
「見ろ、隊員達はもう打ち解けているわ。」
まぁ、うちのモフに魅了されない者はいないだろうし♪
でだ、と王様
「模擬演習とかやりたいそうで」
「よろしいでせうか将軍様?」俺
「申してみよ」
いきなりwktk顔の将軍様!!やめーそれ、、
「まず、うちの子達の狩りを視てもらいたいと思います。」
「ほう!それが良いか!!そうだな!アレをみなけりゃはじまらんわな!!うんうん!!」
ご納得いただけた様子で♪
北のお二人はよくわからんけど期待できるんだろうな?みたいな顔で、とりあえず的に納得していた。
まぁ王様とそこまで信頼関係あるんだね。よいことである♪
狩場の森
小館隊は変態すらせずにのんびり見ている。
使節の2人は
「援護の用意すら無しか?全部子どもたちのみ?幼児もいるぞ?」
「まぁ、松平殿があーいうんだから大丈夫なんだろうが、、、しんじら
ガウ、声の方にみな駆け出す、
3mクラスのオーガなんで、
「なんだぁ、、」みたいな小館側。もう誰も見ていない。
使節の2人は目が釘付け。
倒し終えた瞬間、もう次に向かっている。先に一匹が他の獲物を見つけ、牽制して逃さずにいたのだ。
それも討伐中に他の一匹が見つけた獲物に向かったのは半数。
で、
そんなことを連続していたらかなり奥に入り込んでおり、山の麓まで来ていた。
ら、
「ぎゃうん!」
?
全員警戒し、子供軍団のみ即座に声の方に走った。
「カタリーナ!」俺は駆け寄り確保、後方に担いでいく。
前足を怪我している。
小館隊に手当してもらい、預ける。
俺は先にでる、小さめのドラゴンが?! 初めて見るわーー、いるんだ、、、ファンタジー、、、
「んじゃねぇ! 太狼! どうだ?」
「はい!いけます!!」
子どもたちだけで討伐できるとのこと。
なので
小館隊に目で「援護の用意」だけさせておく。
使節の2人も、狼軍団全員を変態させて待機させてくれている。
ブレスを吐くドラゴン。でもひょうい!って軽く避けるんだな子どもたち。それに更に苛つくドラゴン。
隙きがありすぎドラゴンのいたるところから爪と牙で攻めたてる子どもたち。
あ、
領主様、剣貸してもらっていいすか?と借り、放り投げる「太狼!!」
はしっと咥えとり、着地の反動でそのまま攻撃ジャンプ。ドラゴンの首を内側から斬りつける。
ずばっ!っとにぶい音がここまで聞こえた。血が吹き出し、幾分ドラゴンは暴れてから倒れた。
パチパチパチパチ!!!俺大拍手!!
「よくやった!!よくやったぞお前達!!すごいぞお前たち!!すごい!!すごーいい!!!」
あっけにとられていた王様、領主様、使節2名、狼軍団、ほどなく我に返り、、
それでも
「信じられねぇ、、、何を見た?」とかお互いに聞き合っていた。
「はっはっはっはっは!!これが、我が小館村人狼族子供部隊だっ!!!」
「「「「「「「おうっ!!!」」」」」」
王様はじめ皆俺に質問してきたが
「すんません、あれ、全て子どもたちが自分たちで開発した戦法なので、俺は全くわからないので、太狼に聞いてください」
と、、ゴメンな太狼♪
タロウ大モテ!!
子どもたちは北の狼軍団の皆から、キラキラする目で見られ、なんか拝まれている。
小館隊の連中もなんか一緒になって拝んでないか?
「お主の言う、我が国最強部隊、ってのも、うなずけるよなぁ、、、」と領主様
あれ?小館隊のことを言っていたんだけどなー
「でも、ドラゴンっていたんですねー。多いんですか?」
「わしも見たのは初めてじゃ。あれは、流石に将軍でも厳しい、、なぁ、、。わし?無理www
え?将軍と2人で?えー?ブレスから逃げられんだろう?、あの子どもたちなんだあれ?ブレス来る前にもう分かっている様子だったな?ブレスが全く相手にされてないことに苛つくあのドラゴンの顔ったら!!
しっかしのー、、
アレだな、剣豪と人狼のトップレベルを足したら、あんな感じなのかのう?」領主
ほう、戦闘狂のトップレベルがそう評価するんだから、子供達はすごいんだな?
で、北の国の使節団は、それから一ヶ月滞在していった。
毎日子供隊につきっきり!「その秘密を探るっつ!!」と。
カタリーナは、、人狼って回復速いなーー、一週間で傷も見えなくなり、毛も結構生えた。
思い返してみれば、初めての負傷だな人狼族で。
ドラゴン相手の初太刀を加えたときの負傷、名誉もいいとこだ。
というので、
将軍様は子供隊全員にドラゴンの鱗で作った小手を与え、更にカタリーナには金の髪飾りを与えた。
相変わらず粋な将軍様である。
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