第14話 ケモミミランドは俺のもの!!


野上さん、狼なんで耳も気配にも敏感。なので人密度が低い領主の館内にいても、結構きついらしい。

なので、見知った者(俺)がいる小館村の我が家に来ました。

まぁ、オスだか男なんで、気兼ねしないでいいので


「適当に住んでください。大部屋一部屋のでっかい小屋なのでなんですが。個室がいいのであればそんちょ宅に住むこともできます。この小屋の奥のでかい家がそんちょんちです。そっちにしますか?」

「いや、狼だから個室はいらない」

なるほどー?、納得?


「で、オレ一人住まいなのでなんでも適当です。ただ、食事は村長の家で用意してくれますので、できたら呼びに来ますので行ってください。俺が一緒にいるときは一緒に行きましょう。

小屋の中にあるものは、どれでも勝手に使ってください。鍵がかかっていなければ、誰でも使っていい、ということになっていますから(そうなったのは、今から、だけど)。」


向こうからの服装などは、タンスの引き出し内にしまってある。簡単な鍵がかかるようになっている。勿論かけており、開けることは無いだろう、虫干し以外に。



野上さんは見た目完全に人間。感情によっては、先日みたいに尻尾が出たりする。多分耳もでるんじゃないかな?期待♪

そう考えると、人狼村も期待できるんじゃないか?訪問計画はどうなっているのか領主様に問いただしたい!!(自分のことおもいっきり棚上げしているなー俺w)


つーか、あの時点でオレ一人で訪問してれば、、モフ☆モフ天国ケモミミ天国大ハーレムだったかもしれなかったのにっつ!にっつ!!!!あの時点の俺をぶん殴って縛っててもちょうろうに連れ帰ってもらいたい!!!!

くっそー、自分会議で大反省させなければ!!俺をっ!!



大失敗が判明してから半日後、もうどーしょーもないということが判明したのでw、未来を見つめることにした。

明日になったら馬借りて、領主様んとこ行こう。一日でも早くケモミミランドにっ!!!

と、翌朝、乗馬初心者の俺は結局一人じゃ無理そうだったんで、荷馬車でそんちょの手下に御者やってもらって送ってもらいまいしたとさw。馬、練習しよー。

ちなみに馬は領主様から冬用馬車の時に何頭か村に与えられた。馬車に必要だろう?ってんで。


領主邸

「あまえは行けないんじゃないか?ほれ、野上を放置していくのか?」泉氏

「え?今この時点でも放置です。うちは基本放置が教育方針ですので」

・・・・・・

「あのとき、おもいきり駄々こねて転がりまくったわりには、手のひら返しの今のお前。一体何があった?何を思いついた?何に気がついたのだ?」

鋭いね泉さん、幼女の勘? あ、睨んだ、勘が鋭いのは確かだな


「なんのことやら?自宅に戻って落ちついたので、さて次の仕事、と思い立っただけですが?」

「お前の仕事は継続中だろ?野上の面倒みることだ」

「えー、もう村長んちの皆と仲いいし、うちの村の皆人見知りしないから大丈夫ですよ、ほらおれん時だって!!」

・・・・・・・・

「もう一度同じ質問しようか?あ?」

「・・・・ケモミミ、、モフ☆モフ、、、ケモミミランド、、、」

「「???????」」


それから俺はケモナーにツイテ二人にレクチャーした。

「ほう、ではモフりにいきたい、と?」

「いえ、ケモミミランドの現状把握が最重要項目、不幸な生活を強いられているようであれば、モフ達が幸せに、良い毛づや、モフり具合を最高に保てるような生活にするために、努力すべきでしょう俺がっ!!


次に、モフたちの有効活用。あんなお宝が山奥にしまわれているのは人類の大損失です!!!犯罪ですっ!!!

なので、俺が!彼らの許す範囲で!(ストレスは毛並に大敵!!)、人間社会に溶け込み、人気者になるようにどうにかします!!俺がっ!!」


「ほう、今まで見たこと無いほどの自己主張!!見せてみよ、お主の実力!!」

この時とばかりに焚き付ける!領主。流石戦士というかバーサーカー資質!!

「はっ!命に代えてもっ!!」

「いや、それほどでも、、、お主の命はもっと重要なとこで使ってくれぬか?」

「はっ!では命の次に代えましても!!」

「もはやなにがなにやら、、、」


泉氏はあきれたまんま口も開かず。というか開いた口が閉まらなかった。


「そう言えば、野上がついてってくれぬと、人狼村の位置がわからぬな?

野上が、領都でも人酔しなくなったら、人狼村に訪問団を出す。帰途、向こうで許す限りの人数、我が領への一時移民を許そう。」

「留学ですね?」

「?」

「外国に学びに行き、学び終わるませそこに住むことです」

「そうだな、留学。我が国にも学校はあるが、外国とは交流無いのでな」

「で、基本は私が人狼村に留学する、でよろしいですね?」

「、、、できるのか?」泉氏

「??できますとも??」

「おまえ、村がどういう生活環境か、まだ知らないだろう?俺も知らぬが、、」

「もふまくり?」



「・・・・多分、基本的には狼形態での生活だろう。食事も生肉。風呂?多分結構離れた川とかでたまに水浴びしてのみやらダニやらをおとしているくらいだろう。一緒に生活できるか?」

「、、、、(汗)、、、、そういうとこに俺を放置こもう(=放り込み放置する)としていたんですね?あの時、、、」

「いや、あのときはそこまで気が回らなかっただけだ」

「恐ろしいお方だ、、、」

「・・・いや、それは置いといてくれ、悪かったから、悪かったからよぉ、な。」


「そこでだな、今回こちら側は訪問のみを基本前提とする。もし住める状態いであれば、住んで見る。状況に応じて適当に決めよ。更に、人狼村に貢献できる継続的ななにかの案があれば更によろしい。野上と相談してみよ、泉、助けてやれ」

「「はっ!」」



というわけで、泉さんも含めて我が家は3人状態。ざこ寝ー。中身男だからいいけどね。

でもそんちょんちの女性陣おお喜び♪見た目幼女だから!!さいしょっから大モテ、ベタベタされて困った泉氏。

なのでご飯時でも即食い終わって走って逃げていく。が、そこもそんちょ女性陣上手、酒の出し時が飯の終わり時で、更にうまそうな肴が、、、


おねーちゃんやおばはんの膝の上でぐいのみをかたむけ、肴を口にあーんしてもらう幼女、、、シュール?

勿論そんちょ宅にはお風呂がある。循環式風呂釜があるので毎日風呂に入れる。

「女の子は清潔にしていないといけません」で、女性陣に囲まれて、、、、「がくぅーーー」と助けを叫ばれても、いけるわけねぇーよね?なむなむ、、、その日から泉さんはそんちょんちの子になった。

でも一週間もすりゃ慣れた様子で、助けは喚ばなくなった、、、俺が反応しないからね


野上さん対策は、俺が毎日村内を連れ回す。情報も与える。人間の村のことをいろいろと。

最近はやっと質問するくらいになってきた。村人にも質問している。皆作業中でも手を止めて、嫌な顔一つせず、ごく自然なことみたいに対応してくれている、つか、ここの者達には誰に対してもそれが普通なんだろーな、と俺の時を思い返した。

そのうち、村の皆が野上さんの顔を覚えたようなので、あつまって食って飲もうと。宴をひらこう、とそんちょが言い出したのだ。いいねーここは♪「最初の村」がここでよかったよ俺は。最後までもここに居そうだけどw


もし最初の村が人狼村だったら、、、俺はケンになってたろう。狼少年。

そういえば、狼少年っていうと普通「おおかみだーおおかみがきたぞー」って嘘言いまくる嘘つきガキのことだったよな?

オオカミ少年ケンとか、やばかったんじゃね?まぁそういういちゃもん付ける者はあの時代にゃいなかったんだろうけどなー、、。

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