030 宅配便
ああ、まじめんどくせぇ。なんでマンションの上階に限って荷物でけぇんだよ。 もう、二階以上は二キロ以上の荷物は禁止とかにしてくれよ……
はぁはぁ……まじ八階とか勘弁……八〇五号室ってエレベーターからクソ遠いんだよ。まじ疲れるわ。まあ住人綺麗だから目の保養って事で手を打ってやろうか。
――ピンポーン――
「……えっと、荷物?」
うわっ! 下着姿のまま出てきたわ。……あれ、いつもと違う女の人だ。似てるけど姉妹なのか? それにしても綺麗だなあ。
「あっ、あー、はい。お届け物です。こちらにサインお願いします」
「はーい」
「もしかしてこちらの部屋の方のお姉さんだったりします?」
「まあそんなとこかな……ねぇ、仕事の後、暇?」
「へっ? あ、あー、今日ですか? 今日は暇ですよ」
「じゃあさぁ、私、この部屋で待ってるから……ちょっと遊ばない? 一人でお酒飲むのもつまんなくて」
「あっ、はい! いいっすよ! じゃあ六時に伺います!」
うぉっしゃー! 今日はツイてるぞ! 早く戻って仕事終わらせよう。って、あれ? すれ違いにいかつい男の人が入っていったな。まあ夜までには帰るんだろ。それにしても楽しみだなぁ。
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