第8話 生産をしよう、アレ…お金が足りない!?
幸運 パッシブ
レベルアップ時、ボーナスポイントを消費せず確定で運が1上昇する。
手に入れたのが豪運。
「うん…豪運だ」
「ジン…」
「あ、姉さんごめん!」
いきなりのスキル入手で気持ちがそちらに流れてしまった。ここは大人しく、姉さんに説明しなくては。そして街に戻ったら大人しく生産でもして、姉さんに回復アイテムを提供するのだ。
「あ、のですね」
倒したモンスターのドロップアイテムを勝手に装備しこと。ドロップアイテムの指輪が装備した途端に崩壊して、スキルを獲得したこと。洗いざらい話して、沙汰を待つ。
「…はぁ。もう、いいわ」
「…」
「パーティを組んでいるのに勝手にドロップアイテムを使ったのは問題だけど、効果不明の装備品何て私でも装備しちゃいそうだしね」
「姉さん…」
「一旦、街に帰りましょ。ここにはモンスターも少ないみたいだから…」
街に帰って生産だっと思いたったところで、分かり切った問題に直面した。
「うん、調薬ならすり鉢とか道具が必要だよね」
姉さんとは街の入り口で別れ、それぞれ別行動。俺は街に戻って薬草を手に、回復アイテムの生産を。そして姉さんは一人の方が狩りがしやすいと、モンスターの待つフィールドに戻った。
薬草を磨り潰し煮込む、取りあえずの道具を揃えるのに、最低でも1600コルほど掛かる。
「結局、狩りかぁ…」
戻ってきましたラビット平原。姉さんと倒したモンスターのドロップ品を売っても1600コルには満たないので、もう一稼ぎしようとフィールドに戻って来た。
このフィールドには姉さんもいるハズだが、他のプレイヤーも多い。魔法や弓矢の流れ弾が怖いので、人が少ない場所を選んでナイフでチクチク刺してゆく。
≪プチラビットを倒しました≫
≪ラビットを倒しました≫
≪ジンのレベルが1上昇しました。ステータス画面からボーナスポイントを振ってください(残りボーナスポイント1)≫
「お、レベルアップだ」
ステータスを開き確認する。
名前 ジン
性別 男
Lv 2
HP 39
MP 55
筋力 11+1(12)
体力 11
器用 21+2(23)
精神 16
知力 16
俊敏 6
運 7
ボーナスポイント 1
グリモワール 収集のグリモワール(グロノス)
装備 白鉱のナイフ
所持金 0コル
スキル 【鑑定Lv2】【魔書術Lv2】【採取】【採掘】【調薬Lv1】【幸運】
称号 『始原の魔道』『第100階位の魔導書』
収集のグリモワール
名称 グロノス
階級 第100階位
タイプ 万能
能力 【コレクションカードLv1】
ボーナスポイントはまだ振る気がない。戦闘スタイルが確立してないからね。主軸にする攻撃方法がないからな仕方がない。
「うわ…本当に運上がってる」
最低レベルからこんなスキルがあると、終盤には運カンストするのではないだろうか?
魔書術は出しっぱなしにしてたら、レベルが上がった。経験値が入っているみたいだから、このままで良いよね。
「えーっとドロップ品は…」
初期のアイテムバックには20種、一つのアイテムに付き99個まで入れられる。(※武器防具など除外)
それなりの数を倒して、ウサギ印のアイテムでボックスの空きは少ない。おかげでレベルはもう一つ上がっている。
兎の皮 素材 レア度1
良く見かける兎の皮。加工に用いる。
兎の肉(小) 素材 レア度1
小ぶりの兎肉。屋台でよく串焼きで売られている。
兎の肉(中) 素材 レア度1
兎肉。食べるには、調理が必要。
「何だかレベル上がりにくい感じがするんだよな…」
リアル志向らしいし、簡単に強くなる訳がないという事だろう。
今日は、もうこの辺で止めて明日生産を開始しよう。姉さんは先にログアウトのメッセージを送ってきている。そろそろ晩御飯の時間だしな。
そう決めると、そそくさと街に戻りログアウトする。
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