Ⅶ
そう、所謂“グレイ・グー”だよ。
自己複製機能を暴走させた
予想どおり、というか、
しかも自己複製時のエラーが積み重なった末の擬似的な進化の結果、
――ここまで語れば、私がなにを言いたいのか、君にもあたりが付いただろうね?
そう、不運なことに、その一群が《たいよー》星系にまで到達してしまった、ということなんだ。
当の《チキュー》にとってはまさしく降って湧いた災難だっただろうね。気づいたときには第8惑星《カイオーセイ》が突然、未知の
彼らの
当然、
未発達な知的生命体との接触を厳に戒める
そうして、《テンノーセイ》が悪性の
これを受けて、各国の代表者たちは
このときの、各国家間の
ともあれ、そうして慌ただしく《ヒト》は《チキュー》から退去することになった。
輸送船団は大規模なもので、すべての《ヒト》が移住を決心してもあまりがあるぐらいの
――興味深いことには、《ヒト》の神話には“
神が地上のすべてを大水で洗い流し、世界を一からやり直そう、としたときに、ある善良な一家に“
こうした説話類型は多くの知的生命体に共通して見られる
そうやって《ヒト》がたどり着いたのが、そう、《パルメ》というわけだ。
まだ原生生物がそれほど発達していなくて、しかし、《チキュー》によく似た気候の《パルメ》を、
――さて、これまで読み進めてもらえれば、君はあることに思いが到っているはずだ。
《ヒト》が
この偉大な建築物の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます