第4-05話 遺跡発見

2035/08/04 15:30


「こちら調査班、卵は虹色をしており、全長三十センチメートルほど直径は約十センチメートルの横長で円筒形の角を落としたような形状をしており、通常の鰐の卵とは異なるようだ。研究のために、二つ、三つ回収した、ほかに目立ったものは無い。しかし、この部屋自体がなんとなくオカシイ至急、大調査したいが可能ならここを清掃してからではないと厳しいと見る、本部応答願う」と調査班から初見報告が入ったのでした。


「こちら本部、副課長だ。その周囲の汚染除去作業は、我々が撤収次第、下水道局の職員が行う事になっているがそれからでもいいか?」と副課長が通信でおっしゃいました。


「この空間のいびつさが、元々のものであるならば清掃しても残ると信じたい。初見判断と今の機材だけでは、それしか判断できない」と調査班から答えが返りました。



2035/08/04 15:55


━━━━━《美空みそら視点》━━━━━


 その二十五分後、「七班Aグループ主線の処理作業を終えた。二班Aグループに合流するためそちらに向かう」と斯波しば班長の声が通信機から聞こえたような気がしました。


 私はすでに半分寝かけており、風祭かざまつりさんも同じような状態だったのでした。


 私は術をねた反動でありあくまでも、自業自得じごうじとくの結果でありますが、風祭さんは純粋に強い力の技を使った反動であり致し方なく思えました。


「ここ、空間がゆがんでるな。中々に興味深いが」と斯波班長がおっしゃいました。


「強い力を感じますねここ一帯は……」と温羅うらさんがおっしゃいました。


「とりあえず残った卵、片しちゃってください、ハンマーでは割れなかったので、銃かライフルでお願いします。動画には収めておきますので、存分にどうぞ」と調査班の二人が立ちあがって別々のカメラを構えたのでした。


「よし、五.五六ミリから先に行くぞ、温羅さんも頼む」と斯波班長がおっしゃられながらXM-8を構えました。


「了承です」と言って温羅さんもM-8を構えると一つの卵に三点バーストをかけながら、撃ち抜いて行きました。中から黄身がこぼれるもの、血だらけの幼生体が出て来るものと様々でしたが、基本的に敵にはなりませんでした。


「以上、卵の処理終了です。五.五六ミリで余裕でしたね」と温羅さんがおっしゃいました。


「他の銃でも試すべきだったか?」と斯波班長がおっしゃいました。


「いいえ十分に絵はとれましたから、問題ないですよ」と調査班の二人がおっしゃいました。




2035/08/04 18:30


━━━━━《美空みそら視点》━━━━━


 そして、クリーチャー退治のその日は終わりました。





[第4-x01話へ 非日常ルート]





 2035/08/05に下水道局員総出に近い、清掃作業がありそれはそれで綺麗きれいになりました。


 かかった時間は一日ですが、十分に綺麗になりました。



2035/08/06 10:30


 そして検非違使けびいしで本格的な機材を導入しての調査が始まったのでした。



2035/08/07 11:30


 調査すればするほど、おかしな空間であることが解かりました。


 これは、よりじっくり時間をかけてでも、調査する必要があるな、


 ということになり、大規模調査へ発展したのでした。


 調査員や検査員、解析員らが多数入り込み、あれやこれやと調査して行った結果ここには何らかの入り口が隠されているということ分かったのです。



2035/08/08 06:30


 そして、ついに地面下の彫りこまれた岩盤より、遺跡への入り口を発見したのでした。


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※この作品はフィクションです実在の人物や団体、

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