幕間一 記憶
幕間壱 朱雀の記憶
それは、さかのぼること十二年前の出来事であったのです。
しかも、突然発生したのでした。
必死で消そうとする父母、ですが炎の勢いは留まる所を知らず周囲を
この事件で父母は
緊急で消防を呼ぶも、消火栓からの水では炎は消えず、化学消防車がやってきて、ようやく
乳飲み子も死んだか、と思われたその時、乳飲み子の泣き声が聞こえたため、生きている事が分かり、化学消防車のまき散らした泡の中から助け出されたのでした。
なぜかはわかりませんが、乳飲み子には火傷の跡もなく、きれいな素肌のままであり、泡の中に居たにもかかわらず、泡すらついていなかったのです。
この不思議な事件により、周防
跡継ぎであるはずの父、虎徹がなくなり母、小夜も同時に亡くなったことにより当時二宮神社で宮司を務めていた周防
巫女であった周防
この事件は周防みことが零歳の時の出来事であるのでした。
当然ながら、当人は覚えてなどいないのです。
なぜかこの事件以降、周防みことは御神器なしでも術が使えるという大変珍しい能力が発生したのではあるが、それも桜花が術を教え始めて以降の事であるのでした。
みことには、この事件の詳細を教えず、玄蔵と桜花の間の取り決めで二十歳になって耐性が付いてからこの話をすると決められたようでした。
みことは普段着こそ巫女服ではあるが、一般の市立の幼稚園、小学校に入れられ、普通の子として育てる、ということを玄蔵と桜花の間で取り決め、普通に育って欲しいという願いの元、育てられることになるのでした。
なので学校を私学にするということは考えられてはいないのです。
後に幼稚園から小学校に上がった際に、
第1-01話へ
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※この作品はフィクションです実在の人物や団体、
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