第0-31話 身辺警護延長:その先へ
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よって、私の身辺警護期間がもう二ヵ月伸びるということになります。
最終的に
みんなとのお別れも、死と言う形で離れるということではなくなることになり、少し
課長からは「話の筋書きが変わるのでそのつもりで行動してくれ」という話が、直接電話であったのでした。
さらに「死に別れの話はなくなったが、最終的には京都へ転院して行くということには変わらないからそのつもりで」とのことでした。
「つまり、完全警護は七班で完全サポートの長期初案件と言うことになるんですね」と聞きました。
「七班でと言うか合同捜査チームも引き続き解散されることはなく、二ヵ月延長されることになるから、そのつもりで動いてくれ」といわれたのでした。
そして、
半魔が襲撃した当日は、いったん検非違使のバンで
すると沙羅御婆様のほうからも「こちらからもよろしくお願いしたい」といわれました。
そして、「その顔色では致し方あるまい、ゆっくりお休み」と続けられたのでした。
そして紅葉さんのほうは、折神さんと佐須雅さんの調べで
そして、
つまり同学年だったということです。
もちろん、そんな感じには見えませんでした。
年齢が十六歳となっており、年齢そのものは一歳年上であるということが分かったのです。
また、
佐須雅さんの、
欠席は学校に連絡が行っているということを話し、栄養の付くものを食べて、ゆっくりお風呂に入り、リラックスしてから
もちろん、警護対象の
実質大物は捕まりましたが、小物がどれくらい泳いでいるか分かりませんでした。
検非違使のほうでも県警のほうでも、全てはつかんでいないようでした。
それそのものがブラフであるという可能性がありました。
仮にブラフだとしても、なんのために仕組まれたブラフなのかも分かりませんでした。
対象は誰なのでしょうか、そしてなんのための仕組みなのでしょう? それすらもわからないブラフなど作っても仕方がないと思もうのです。
仮にもっと上位の魔物が仕込みをしていたとしても、実働部隊がなくなってしまったのでは無効だということです。
仮にそこまで大きい計画なら、もっとたくさんの情報が上がってきてもよいと思われました。
なので残るは小物、警戒に掛かり辛い小物の可能性が高いのです。
半魔と言うものは、全てが人ならざる形をしているわけではないのです。
ヒトに少量の魔物の血が混入することにより、異能の力を得てしまうものも異能者と呼ばれるからでした。
その場合、形は人なのです。
それが、より分かりにくくしている要因ともいえました。
今回は
但し、人と魔物の血が必ず一致するとは限りません。
その場合は、魔物と化すか死に至ると聞かされていましたから分かるのです。
一致したとしても、かなり少ないとしか聞かされていませんでした。
資料を焼き捨てられたとの報告もありますから、今分かっている数がそのままだとはいえないのでした。
そして、それらすべての全体像が掴めないまま、捜査しているというのが正しいのでした。
それが、合同捜査班が解散できない理由でした。
紅葉さんの調査の話はそのついでだと思われる
ネット上にデーターが残っている可能性があると判断されたということでした。
ネット上にデーターを残したのは、おそらく電子犯罪シンジケートの組織の人間でしょう。
そこまで魔物を信用していなかったということになります。
それか、元々実験の一環として行ったかです。
後者だとしたら、とても許しては置けませんでした。
私が
相手が、犯罪シンジケートということは、それくらい
他人の臓器を密売しさらにその上で実験もする、そんな組織なのでした。
とか考えているうちに、
もう
合同捜査班が解散されないという情報だけで、ここまでよくも思い詰めてしまったものでした。
このお屋敷は、副課長が
第0-32話へ
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※この作品はフィクションです実在の人物や団体、
ブランドなどとは関係ありません。
また配下に、准将にあたる左右四名ずつ八名の
なお下士官にあたる衛士の階級はさらに細かく分かれ、旧帝国陸軍式となっています。
封鎖区画:通称、壁の中とよばれる、大小さまざまなエリアです。戦後復興に取り残されて、危険地域となり周囲に壁が造られて封鎖されたエリアのことです。
少なからず在り二〇三五年現在、日本に百五十箇所程度存在すると言われています。
ディープダイブ:非合法スレスレのネット内調査。対して非合法ネット内調査はイリーガルダイブと言われています。
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