第5話 ロックの皇族講義

 夜、ロックを呼びに部屋に行くと、食堂で話そうと移動した。なぜかルマンドとサザリーもついてきた。

 

 食堂には、雑談を楽しむ子達がたくさんいた。

ロックは、腰に手をあてながら

「ロン、座れ。俺様のありがた〜い講義だ。」

すかさず心配そうにルマンドが、

「でも、心配だから私もおかしいところがあったら話すよ。」

ロックは、悲しそうにルマンドを見る。

「ルマンド様…ひどい。

 

 (こほんと咳払いをして気を取り直す)

 では、始める。今の皇帝は、アレクシス陛下だ。じゃあ、前皇帝は?」

ロンは、目を泳がせながら答える。

「……わかりません。」

「「「えっ?!」」」

「俺も知らないぞー」

アデルが仲間に入ってきた。

「ばかもん!お前も座れ。」

ロックは、アデルに指を差し座らせた。

「イーサン前陛下だ。今のアレクシス陛下、クリストファー殿下、エリザベス殿下、エリオット殿下の父君だ。」

へぇ〜とロンは、関心しながら一言。

「子沢山だね。」

ロックは、絶叫しながら、

「ばかもーん!それが不敬発言だ。」

ロンは、頬を膨らませ、

「えー褒めてんじゃん!」

ロックは、はぁーとため息をつきながら手を額にあて、

「覚えてるか、歴史の時間。お前が何を言ったか。」

ロンは、きょとんして答える。

「うーん、毎日思ったこと話すからなぁ?アデル覚えてる?」

「知るわけないよ。俺いつも寝てるから。」

フォールド領組は、皆驚く。

「「「……」」」


ロックは、ロンに思い出させようと

「お前は、アレクシス陛下の名前を強そうな名前だなと言ったんだ。」

ロンは、なぜ駄目なんだという顔を作った。

「駄目なの?」

ルマンドが助け舟を出すように話始めた。

「私が説明するよ。アレクシス陛下はね、ずっとご病気持ちなんだ。その為ほとんど外に出た事がないんだ。この帝国をまとめるのに実際動かれたのは、イーサン前陛下とクリストファー殿下なんだよ。アレクシス陛下は、長年、寝所にいらっしゃるから何もされていない名だけ陛下と言われている。皆それがわかっているから強そうな名しか持っていないと言う発言は、不敬にあたるんだ。」

ロンは、かなり驚き、顔色が変わる。

「ガーン。ルマンド早く教えてよ。やばいじゃないか…僕、牢屋に入る?」

「多分大丈夫だと思う…」

ロンは、さらに追い討ちをかけられダメージを与えられた。

「多分ってやばいじゃないか…ガーン。」


「無知って怖いですね。」

サザリーも呆れている。


ルマンドは、皆を見渡しながら話す。

いつのまにか話を聞きたい子が集まってきた。

「まぁ今話す事は、結構知られているから話すけど、皇族達は、呪われていると言われている。はるか昔から小さな村だったノーザンランドが周りを吸収して今の大国になっただろう。血を流した侵略行為を繰り返したんだ。長く続いた戦国時代は、終焉。だか、民族性の違いから争いが再び続き、だんだんとお互いが歩み寄れる国家にようやくなったんだ。しかし、血を流した数があまりの多さに上に立つ者つまり、皇族は、怨霊に取り憑かれると言われている。そして、皇族は、皆呪われ長生きは出来ないんだ。寿命は、平均30歳でイーサン陛下は、長生きの方だ。確か39歳で崩御されている。父は、イーサン前陛下の歳が離れた弟でね、今36歳だがやはり呪いの影響があるようだ…私も皇族の血が流れてるから呪いって言うのがよくわからないけど、なんだかぐっすり寝れないんだ。まぁ呪いかどうかわからないけどね…」

ルマンドは、少し悲しそうな表情を浮かべた。

「「ルマンドー!!」」

「うわっ。」

僕とアデルは、ルマンドに抱きついた。

ロンは、涙ぐみ、

「体調悪そうだと思ってたんだよ。」

アデルは、関心して

「お前、皇族だったんだな、すげ〜。いつも言うこと違うと思ってたんだよ。」

ロンがそれ、それと強調した。


「うーん?」

ルマンドは、2人の泣いたり、関心したりする様子に少し戸惑っている。

ロンがいきなり立ち上がり、

「でも、結局ロックの講義じゃなくてルマンドの講義じゃない?」

「そうだよな!ルマンド先生

「「ありがとうございました」」

2人は、ぺこりとルマンドに頭を下げた。

すかさず、ロックも慌てて立ち上がり、「俺にも礼言え!!」2人に吠えたのだ。




 翌朝、アレクシス陛下崩御の知らせが学校にも入り二日間自習となった。噂によると呪いの為の死去と聞かされた。ロンは、自分の失言の後の訃報だったのでしばらくショックで立ち直ることが出来なかった。



 帝国暦318年春、クリストファー殿下の皇帝戴冠式が急遽行われ、クリストファー陛下の治世となのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る