第11話 祖国の滅亡

 リヴァリオン国が攻められた。

 僕は、急いで宿に帰り、ベラにも尋ねるがベラ達も僕と同じ内容の話を聞いただけで僕達は、それ以上何も話す事が出来なかった。ベラのお父さんの話では、以前から王女の輿入れに攻められるのではと噂され、王女も戦火に巻き込まれないように隙をみて国を出たが、まさかこんな性急に攻めてくるとは思わなかったそうだ。


ーおじい様とおばあ様は、知っていたん

 だ。だから僕を逃がしたんだ。

 だけど、だけど、僕は、死んでも

 いいから二人と一緒に居たかったよ…

 僕は、涙が止まらなかった。




ーなんとしても生き残れ、リーラ。

おじい様の声が聞こえる…


しばらくすると別の声が聞こえる。

ー聞こえるか…我が声が…

 おまえが来るのを待つ…

 いつまで待つ…必ず我がもとへ


ーあなただれ?だれなの!

僕は、びっくりして眠りから覚めた。


 朝がやってきた。


 僕は、リヴァリオン国の方を向く。


ーおじい様、おばあ様、二人がくれた

 新しい人生を決して無駄にしません。

 必ず生きるよ。僕頑張るよ。

 僕にゾーン国倒せる力あれば…

 絶対、強くなってやる!!


 なぜかリヴァリオン国の方から頑張れよと言われている気がした。




第2次試験を迎えた。


「木刀を使っての実技となります。

相手は、騎士候補生となります。審判の合図に従ってください。」


「206番。構え。始め!!」

僕は、集中する。おじい様との打ち込みを思い出せ。剣を振り上げた。

「やぁー!」

カン、カン、カン、カン。


「隊長が来るなんて珍しいすね。あの子を見に来たんすか?」

「ふふふ。まぁね。書類審査にも署名してあげたのよ〜。ネイルもあの子を見に来たんだでしょー。

 あの子、目が変わったわね。あれなら生き残れるわね、楽しみだわ」


「ビル隊長お疲れ様です。」

「ネイルとキャサリンがここに来るなんて珍しい。あの子が気になる?」


「あんたもリヴァリオンから連れて来た子を見に来たんだでしょう??

 あんた、あの子誰って顔してるわね…

 一昨日あなた書類審査に署名してたじゃない…」

「……。」

「見てなかったの?」

「うちの執事からと言われたから…」

「ねぇ、リヴァリオン国って銀髪いるのね。うちの国だけだと思ったわ。」

「混血なんじゃないんですか?」



「やめー!」


「やりますね、あの子。

 しっかり剣の流れを読み、

 受け止めてましたね。

 あと力が有れば撃ち返せれたのに。」


ーふふふ。女だからね…

 おいおい私が教えるわ…。


「じゃあね。いくわ。」

キャサリンは、マントをひるがえし試験場を後にする。


「書類読ますに署名してしまった…やば…」

ビルは、呟く。


「206番合格。書類を受け取り、教室に入れ。」


「はい!」


やったー!合格できた。僕は、急いで教室へ向かった。すでに合格者が揃っていた。


「ロン!」

「アデル!」

僕達は、手を叩きあった。


「合格おめでとう。騎士学校長のロビンソン・ガーネルだ。学校は、来週から始まる。それまでに指定の店で制服、訓練着を受け取るんだ。騎士候補生寮は、明日から入寮できる。荷物を入れたいものは、明日から来い。」


僕は、合格書類を手にして学校から出た。僕は、振り返り、騎士学校を再びみ見上げた。

これから新しい人生が始まる。必ず立派な騎士になっておじい様とおばあ様を迎えにいくんだ。必ず行くんだ。

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