第9話 騎士学校への扉

 先程の騎士学校の門まで馬車で戻り、男性が門に立っていた騎士に話しかけると、すぐに学校の中へ通された。

 学校らしき建物に入り、他の騎士に案内され部屋に入る。


「ブルック殿、今日は、どうされました?ビル隊長に用事ですか?」

「いえ、そうではありません。入学試験の申し込みは終わったかと思うのですが、リヴァリオン王国の王女付きの侍女の子が騎士学校試験を受けたいそうでお願いできますでしょうか?もちろん、主人には、必ず報告いたしまします。」

「リヴァリオン王国ですか?!もう王女到着されたのですか?いやいや、大丈夫だと思います。この書類に記入してもらえますか?」

「あ、あの、僕、こちらの字が書けません。」

「大丈夫ですよ、私が代筆しましょう。」

「ありがとうございます。」

僕は、ほっとした。


「では、至急書類審査で隊長の許可が得たら試験を受けれます。おい、これを誰でもいいから隊長印もらってこい。」



「では、この間に明日の試験の説明をします。」


「明日が試験なんですか?!」

「そうだよ、君は、運が良かったね。本来は、受けれないよ。ブルック殿がいてくれて良かったな。」


僕は間に合った事に安堵した。


「では、試験の説明だ。明日は、第1審査で体力検査だ。こちらの基準に満たないものは、失格。

 合格者は、翌日に第2審査で木刀を使い実戦を見せてもらう。その場で合格者は、発表され入学を認められる。合格予定者は、貴族枠40人、平民、難民枠40人だ。

12歳から14歳まで試験を受ける資格がある。今回が駄目でも次があるから心配しなくていいよ。合格者は、騎士候補生寮に案内され、騎士候補生となる。騎士候補生期間は、2年だ。もちろん態度が悪かったり、授業についていけないものは、退団だ。実技だけじゃない、知識も必要なんだ。もちろん、字も習えるから安心しろ。候補生寮生活は、1年間、食事もでる。お金は必要ない。2年目からは、自宅もしくは、騎士寮から通う。騎士寮は、寮費がいる。もちろん、入学すれば給金が出るから寮に入るなら給金から天引きだ。他は…」



「ただいま戻りました。

第1、第4隊長の署名頂きました。」

「えっ?一人だけで良かったんだか…

まぁ、君、幸運だね。2人の許可をもらえるなんて。これが、試験を受ける許可書だ。明日必ず忘れずに。身軽な服装でこいよ。じゃあ、明日待ってるよ。」

「はい。ありがとうございます!」

僕は、部屋にいた方々にぺこりと頭を下げて退出した。


「ブルックさん?ありがとうございます。」

「いえ、いえ、どう致しまして。」

「明日頑張ってくださいね。健闘を祈りますよ。」


その後、僕は、宿に戻り、試験の事をベラ達に報告した。みんな口々に頑張れと言ってくれた。

 明日頑張って合格するぞー!立派な騎士になっていっぱい稼ぐんだ!!

僕は自分自身に気合いをいれた。

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