有駜(引用1:魯僖公、臣下をもてなす)
かの馬の、なんとたくましいこと。
ヒバリ毛の馬たちに車を引かせ、
魯公の配下らは府に出向く。
朝早くから夜遅くまで勤め上げ、
その仕事ぶりは明らか。
バサバサとサギが翼をはためかせ、
府にやって来、集う。
魯公は配下らをもてなす。
太鼓の音が響く。
臣下らは酔いにあかせ、踊る。
皆が、そのときを楽しんでいる。
かの馬の、なんとたくましいこと。
牡馬たちに車を引かせ、
魯公の配下らは府に出向く。
朝早くから夜遅くまで勤め上げ、
仕事が終われば、宴に酔う。
バサバサとサギが翼をはためかせ、
府にやって来、集う。
魯公は配下らをもてなす。
太鼓の音が響く。
臣下らは宴を楽しみ、やがて帰る。
皆が、そのときを楽しんでいる。
かの馬の、なんとたくましいこと。
青毛の馬たちに車を引かせ、
魯公の配下らは府に出向く。
朝早くから夜遅くまで勤め上げ、
その仕事ぶりは明らか。
仕事が終われば、宴を楽しむ。
今年も始まった。
きっと今年も、豊作となろう。
魯公の元に多くの実りが集まる。
子孫にも引き継がれますように。
皆が、そのときを楽しんでいる。
○魯頌 有駜
雄々しく盛んな馬、群れをなして飛来するサギ。これらの華やかなるさまを魯公は臣下の盛んなるさまに見立てて喜び、かつ彼らをよくもてなし、よく働いてもらいたいと願う。君臣睦めば国が富む、とのことである。そしてそれが子孫にも及んで欲しい、と願うのである。
■せめて民を安んじたい
宋書27 符瑞上
麒麟遊苑,鳳皇翔庭,成王援琴而歌曰:「鳳皇翔兮於紫庭,余何德兮以感靈,賴先王兮恩澤臻,于胥樂兮民以寧。」
周成王が祭祀を執り行ったとき、麒麟や鳳凰が姿を現した。ともにド瑞祥そのものの霊獣である。ゆえに成王が「瑞祥は見えたが全て先王の徳のゆえである、朕はそれに頼り、なんとか民を安んじたい」と願う、と歌ったとされるのだが、句形からして于胥樂兮より立脚した七句詩(つまり、最低でも魯国が成立したあと)なのであろうし、ついでに言えばここに見える「兮」の用い方は明らかに楚辞的であるので、なんというか後年の捏造の匂いがプンプンとして大変によろしい。まぁ、お下品な話ではある。成王の歌とするのであれば、素直にそれに従っておればよいのだ。
毛詩正義
https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E4%BA%8C%E5%8D%81#%E3%80%8A%E6%9C%89%E9%A7%9C%E3%80%8B
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