訪落(成王、決意するも不安)

訪落ほうらく



訪予落止ほうよらくし 率時昭考そつじしょうこう

於乎悠哉おこゆうさい 朕未有艾ちんみゆうがい

將予就之しょうよしゅうし 繼猶判渙きゆうはんかん

 予が政務を始めるにあたり、

 まずは偉大なる父王の卓見に

 あたらねばならぬ。

 ああ、なんとも幽遠であることか。

 不明なる予では、未だ父王の道を

 見出しきることができぬ。

 臣下の助けを得、進みはするが、

 その進みを実感するのは難しい。

 

維予小子いよしょうし 未堪家多難みかんかたなん

紹庭上下しょうていじょうか 陟降厥家ちょくこうくつか

休矣皇考きゅういーこうこう 以保明其身いほめいきしん

 未だ小子に過ぎぬこの身では、

 国家の難事を上手く乗り切れはせぬ。

 天にある父王の徳が福として

 地に降り、国家を祝福される。

 偉大なる父王の徳を受け、

 我が身をもよく全うせねばならぬ。




○周頌 訪落

引き続き成王がんばるの歌であるな。不安を拭い、ぼくがんばるよ! けどどこまでパパのようにできるか不安だよう、という感じであるな。




毛詩正義

https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E5%8D%81%E4%B9%9D#%E3%80%8A%E8%A8%AA%E8%90%BD%E3%80%8B

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