黃鳥(故郷を思う)
黄鳥、黄鳥よ。コウゾの木にとまれ。
我がアワの蓄えをついばみたまえ。
この国の人は、私に良くしてくれぬ。
帰りたい、ああ、帰りたい。
わが故郷の家族のもとへ。
黄鳥、黄鳥よ。クワの木にとまれ。
我がオオアワの蓄えをついばみたまえ。
この国の人は、想いを明かし合えぬ。
帰りたい、ああ、帰りたい。
わが兄弟らのもとへ。
黄鳥、黄鳥よ。クヌギの木にとまれ。
我がキビの蓄えをついばみたまえ。
この国の人は、私を安らがせてくれぬ。
帰りたい、ああ、帰りたい。
わが父祖らのもとへ。
○小雅 黃鳥
どう読んでも国風あたりに入っておるべき作品のよう思うのだが、しかし小雅なのである。実際、王風あたりの詩が誤って紛れ込んだのでは、とする説もある。詩序に載るのは周の宣王がその治世の末年に雑な政をしたため国が衰退した、というもの。以前であれば一笑に付すのであるが、束晳の補亡詩を見てしまうと、こう、一概に棄却するわけにも……と言う気分にもなってくる。難しいものであるな。
毛詩正義
https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E5%8D%81%E4%B8%80#%E3%80%8A%E9%BB%83%E9%B3%A5%E3%80%8B
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます