芄蘭(大人の真似をするちみっこ/恵公の驕慢を批判)
カガイモの枝を、
子供がいっちょ前に
角飾りのようにつけている。
そう大人ぶったところで、
大人なしで何かが
できるわけでも無かろうに。
気取ってすまして、
そんなものを帯びてみたところで。
カガイモの葉を、
子供がいっちょ前に
弓を引くとき手にはめるカバー、
であるかのように、手にはめている。
そう大人ぶったところで、
我々の力を借りねば
何もできまいに。
気取ってすまして、
そんなものを帯びてみたところで。
〇国風 衛風 芄蘭
カガイモの葉が觿(大人が腰に帯びる角飾り)や韘(弓を引くとき手にはめるカバー)に似ている。ちみっこはそれらに見立てて身に着ける。そして大人の真似をして「ぼくはもう一人前なんだ!」とえばっている様を、大人たちがにこにこ見守っておる詩のようである。ただひたすらかわいらしいお子様の背伸びを見守るもののようにしか思えぬのだがな。
〇儒家センセー のたまわく
衛の恵公を批判しているようにも思えるが、よくわからぬ! あえて特定はせぬでもよかろう! なお恵公は成人する前に公位につき、その後驕慢の限りを尽くした! 大人の手助けなしで公位につけておるわけでもあるまいに生意気な、というわけである!
毛詩正義
https://zh.wikisource.org/wiki/%E6%AF%9B%E8%A9%A9%E6%AD%A3%E7%BE%A9/%E5%8D%B7%E4%B8%89#%E3%80%8A%E8%8A%84%E8%98%AD%E3%80%8B
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