第一部キャラクター編②

『アストライア王国』

【スヴェン】

 王都アストライアのスラム出身の青年。幼い頃は盗みを働き生計を立てていたが、貴族屋敷に盗みに入った際にコーデリアと出会い騎士団に捕縛される。

 その後、勇者としての資質を認められ半ば強制的に訓練をすることになる。戦う目的が見いだせない中、魔王グランの存在を知り、彼のような正義の味方を志す。

 アラタと初めて会った時には、魔王としての力がないものの正義の味方を目指す彼に共感するようになる。

 コーデリアとはよく口喧嘩をするが両想いの関係。

 炎系魔術の大剣使い。二つ名は豪炎の勇者。


【ルーク (草薙くさなぎ ながれ)】

 勇者になるべくして生まれたような人物。辺境貴族の三男坊。性格よし武功よしで民衆から高い評価を得る勇者。

 魔王であるアラタに興味を持ち、接触後すぐに意気投合する。

 その正体は元日本人の転生者。前世は享年六十五歳で事故死。好物は、うどん、そば、ラーメンなどの麺類だがソルシエルには存在しなかったため、前世の記憶を頼りに試行錯誤の末、少しずつ再現している。ちなみに好きなラーメンのスープは味噌。

 微妙にアラタとは日本で生きていた年代がずれており、時々ジェネレーションギャップが発生する。

 光属性の剣術を得意とする。二つ名は閃光の勇者。


【コーデリア】

 アストライア王国第二王女で騎士姫。金髪碧眼の美人。本名コーデリア・シエル・アストライア。

 スヴェンのよき理解者で彼のパーティーに参加する。料理が不得手であり、アンジェの料理教室で技術を向上させていく。本人に自覚はないが、少しSっ気がある。雷属性の小剣使い。


【エルダー】

 スヴェンのパーティーメンバーの一人。常にマントを深く被っており素顔はパーティーメンバーも知らない。

 後にバルザスと同様の人工生命体(ホムンクルス)の生き残りであることが明かされる。バルザスとは魔王軍をそれぞれ組織の内外から支援するという考えのもと、アストライア王国側に所属し情報をバルザスに伝えていた。

 重力系の魔術の使い手。神魔戦争時はとラナンと名乗っていた。


【ジャック】

 スヴェンのパーティーメンバーの一人。職業はモンクで筋肉が自慢。顎髭がチャームポイント。ロックとは互いに筋肉をたたえ合う仲。


【シャーリー】

 スヴェンのパーティーメンバーの一人。創生神サイフィードを奉る創生教の総本山にて修行を積んだ上級ヒーラーで回復・支援系の魔術を得意とする。

 身長は低めで、控えめな性格。薄ピンク色のウェーブがかったロングヘア―が特徴。やや幼児体型なのを気にしている。

 見た目は14歳位だが実年齢は27歳でパーティー内ではエルダーの次に高齢である。これは神性魔術リザレクションを使用したことによる影響で肉体の成長が極端に遅くなってしまったことによる。



『破神教』(新生セラフィム)

【アロケル】

 獣王族の猛者。獅子王武神流を使用し、その力を持って強者と戦うことを何よりも楽しみとしている。人間でありながら獅子王武神流を使うロックを目の敵にするが、戦いの中で見せた彼の潜在能力に注目している。


【ガミジン】

 ネクロマンサー。マリク付近に出没したベヒーモスをけしかけた張本人。絶滅危惧種をアンデッド化させることが趣味。

 竜族のアンデッドも複数体所持しており、その中でもお気に入りなのが黒竜のアンデッド。

 フード付きのロングコートのようなローブを身に纏い、ドクロのネックレスや指輪を身に着けている。外見的には二十代で中性的な容姿をしている。


【ウェパル】

 水系の魔術を用いる女性の十司祭。人魚の外見をしているが陸上では人の姿に変身できる。美しい歌声を持ち、通りがかった船を難破させ、その船員を虜にするのを趣味としている。

 ブネからヤリマン扱いされている。アスモダイを崇拝しており、彼の命令には絶対服従の姿勢を貫く。

 女王様気質でキャラ被りのブネとの折り合いが悪い。巨大なタコ型の古代魔獣「ダッゴン」を使役する。

 水中古代都市ルーイエを拠点とする半魚人の亜人族『ディープ』の姫。ルーイエに封印されている古代魔獣『トゥルーク』復活と亜人族ディープによる陸上生物の征服を目的としている。

 そして、様々な種族の男達を下僕にして逆ハーレムを作る事を最終目的としている。

 ディープ自体知能が低く本能で生きており、それよりは幾らかマシだが如何せんアホの子である。


【ブネ】

 黒竜族の生き残りで本名はルシール。老いや死を恐怖し、永遠の命と美貌を引き換えに破壊神側に付いた過去を持つ。

 同じブラックドラゴンであるセレーネの実妹で、姉の存在を疎ましく思っており、神魔戦争以降も命を狙っていた。

 破壊神の神性魔術の力により、人間の姿になることができる。人間時はワインレッド色のロングヘアーで琥珀色の瞳。黒いパーティードレス風のローブを纏う。

 結晶術と言われる高密度のマナの結晶体をあらゆる形に変化させ操る能力を持つ。


【アスモダイ】

 十司祭の知将。外見は三十~四十代の男性で周囲を魅了する色気を持つ。

 その実力は十司祭でもトップクラス。神魔戦争時代からベルゼルファーを信奉しており、破神教は彼が作った組織である。永遠の若さと不死の力を有しており、千年間でベルゼルファー復活の基盤を整え暗躍する。アストライア王国からは要注意者として追われ続けており、勇者をひどく嫌っている。

 その正体はベルゼルファー直属の眷属である四天王、正式名称「四魔神将」の一人であり人間ではない。


【ガーゴイル】

 神魔戦争時に造られた人工生命体(ホムンクルス)の一人。そのため、バルザスやエルダーと面識がある。

 戦闘に適したボディへと身体を改造しており、戦闘能力は高い。魔術や物理攻撃に対する耐性を持っており、十司祭に匹敵する力を持っている。

 ベルゼルファーの神性魔術は人間にしか与えられないため、人工生命体である彼は十司祭になることはできなかったが、それに関しては特に気にしていない模様。

 無属性であるエネルギー系の魔術を用いる。


【アサシン (本名不明)】

 毒の魔術を使用する暗殺者。様々な毒を用いて少しずつ相手を苦しませながら殺害することを好む残忍な性格。

 アラタとの戦いでは、まともに魔力の使えない彼を苦しませ追い詰めるが一時的な覚醒による反撃で右腕を引きちぎられる。外見は紫の髪、細身、「くかかかかかかかかか!」と特徴的な笑い方をする。



『メイド協会ゴシック』

【クレア】

 現ゴシック代表。アンジェを赤ん坊の頃から育て上げた母親のような存在。魔王の〝マ〟はマゾのマだとアンジェに吹き込んだ張本人。第一部では名前のみ登場する。  

 第二部でついにその姿を現す。



『ギルド協会』

【リクルート】

 エトワールで魔王軍を対応したギルド協会の男性職員。魔王軍にギルド協会の修練場や宿を格安で泊まれるように手配するなど手厚く協力してくれた。

 第一部では名前はなかったが、第二部でも登場することになり名前付きキャラに。


【トーマス】

 行商人家族の長男。ベヒーモスの件で魔王軍に助けられ、アラタのファンになる。第二部で再登場する。



『傭兵ギルド ロシナンテ』

【ロッシュ】

ロシナンテのギルドマスター。第二部でも登場する。



『精霊』

【ウンディーネ】

 水の精霊。冷静沈着であり、他の精霊たちのお姉さん的存在。契約者はアンジェ。

女神アンネローゼの右腕的存在であり、彼女から絶大な信頼を得ている。一見とてもまじめに見えるが、実際はフレンドリーな性格。

 笑いの閾値が低くダジャレで抱腹絶倒できる。


【イフリート】

 炎の精霊。面倒見が良く性格はまじめ。解呪の儀を計画した。涙もろい部分があり、ノームとは親交が深い。


【シルフ】

 風の精霊。コギャル風の外見をしているが、コギャルとしてやや古い(チョベリバなどの発言を多用する、ルーズソックスを履いているなど)ため、アラタからなんちゃってコギャルなのではと初対面から疑われていた。

 言動とは逆に優しい性格をしており、神魔戦争時の経験から人が傷つくのを恐れている。それ故、バルゴ風穴内の風の記憶を使用し、魔王軍に頼りないアラタの未来を見せて絶望感を植え付け、ベルゼルファーとの戦いを止めさせようとする。

 だが、そのビジョンではアラタが圧倒的な強さと信念で敵と戦う姿が映し出されたため、逆に希望を見出すようになる。


【ノーム】

 大地の精霊。サングラスをかけたモグラのマスコットのような外見をしている。シェスタ城塞都市ではネモと名乗る強面の男性の姿をとっていた。

 声が渋くハードボイルドな雰囲気で魔王軍一同から一目置かれているが、ぬいぐるみのようにもみくちゃにされる。イフリートと仲が良い。



『神魔戦争時の魔王軍』

【アルバトロス】

 愛称アルバ。魔王グランの相棒。威厳ある黒竜ではあるが人懐っこい性格。グランが育ったコロシアムに対戦相手として連れて来られたが、暴れ出し、意気投合したグランと共にコロシアムを脱出する。

 その後、黒竜の里に帰るが、そこは既にベルゼルファーの信徒に破壊されており、グランとアルバは逃げのびた黒竜たちを探す旅に出発することになる。これが、全ての始まりであった。

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