第126話 出港

今日は出港日

いろいろあったが、俺とチカはやっと旅行に出ることになる。

「ユウヤ、気を付けてな、お前達だけで大丈夫か?頼れるパパが必要じゃないか?」

「いりません。姐さんの機嫌をとっておいてください。」

「お前だけ旅に出るなんてズルいんだよ、俺も連れてけ!」

「無理ですよ~姐さんに勝てるはずないじゃないですか?おやっさんもそうでしょ?」

「ウッ!痛いところを。だが俺の赤城を持っていかなくても・・・」

「置いてたらおやっさんが乗りたくなるでしょ?それにシンが乗りたがりましたから。」

「まあ、シンがいけばお前達も大丈夫か。」

「そうですね、アイツの強さなら頼れますから。」

「真面目な話、気を付けいけよ。油断が死を招くんだからな。」

「はい、肝に命じておきます。」

「じゃあ、行ってこい、土産は・・・孫でいいぞ♪」

「孫って!」

「やってるんだから、すぐできるだろ?」

「お父さん、な、なに言ってるのかな!かな!」

「チカ何を照れているんだ?」

「お父さんはデリカシーが無さすぎです!」

「それでユウヤは優しいのか?」

「うん?ゆうちゃんはいつも優しいよ。」

「違う違う、ベッドの上の話だよ。」

「なっ、なんて事を娘に聞くのよ!」

「で?どうなんだ?」

「言うわけないでしょ!」

「そうですよ、俺が優しくないわけないでしょ!」

「・・・ゆうちゃん!なんで言うの!もうもう!」

チカは顔を真っ赤にして俺を叩いてくる。

「仲が良くていいことだな。」

「お父さんなんか知らない!」

チカは船に乗り込んでいく。

「それでは、行ってきます。」

「おう、いつでも帰ってこいよ。」

俺はおやっさんと別れ船に乗り込んだ。


「みんな、準備はできているかな?」

「はっ!各員持ち場に着き陛下の号令待ちにございます。」

「さて、じゃあ出港しようか。」

俺は艦橋に上がり出港を指示する。

「はっ!第一艦隊出港致します。錨をあげろ!」

俺は艦橋から見届けていた。

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