第114話 拠点の魔物達

拠点のハーピー達に命令が下る

「いいか、我等第一空戦隊に命令がきた。今回の戦いに参戦できるぞ!」

「よっしゃー!」

「いいか!鍛え抜かれた我等の力を陛下にお見せしよう!」

おやっさんとユウヤはハーピーに零戦五二型を与え訓練させていた。

完全に趣味である。

「陛下は此度の戦で手柄を立てたものはエースパイロットの称号と個別の名を与えてくれることを約束された。皆のもの手柄をたて他の魔物より陛下の側に近づくぞ。」

「オーーー!!!」


ところ変わって、第二空戦隊グレムリン達にも命令が下る。

「陛下は我々に敵地上部隊の拠点壊滅を命じられた。開戦の暁には敵を爆撃するぞ」

グレムリンに与えられていたのは一式陸上攻撃機(略称、一式陸攻)であった。

おやっさん、ユウヤ二人の趣味全開で戦力が強化されていた。

「この作戦に成功して、陛下の海洋進出に着いていく権利を手に入れるぞ。」

「帝国には我等の糧になってもらおう。」

「陛下に挑む愚か者など消してくれるわ!」


盛り上がる二つの空戦隊を見ながら他の魔物は指をくわえていた。

「あいつらいいよな。陛下から兵器を与えられて、俺も戦場に行きたいのに。」

「陛下の留守を守るのも大事な仕事だぞ。不満を言わずに与えられた職務をまっとうしていれば、陛下は必ず見てくださる。今回あいつらが選ばれたのは、与えられた兵器を短時間で使いこなせるようになったからだ。」

「うっ!そうなんだが、羨ましいのはしかたないだろ。」

「まあな、俺も前線に出たい気持ちはあるが今は拠点を守る事が重要だ、陛下の留守に拠点の方々に何かあってみろ、陛下に会わす顔がないぞ。」

「確かに、すまなかった。俺も拠点防衛勤めるわ。」

「そうしとけ、陛下は必ず公平に評価してくださる。」


前線に出るもの、残るもの共に使命に燃え戦争に向かっていく。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る