第106話 鎮守府完成

おやっさんをこき使って鎮守府の建設がまず完成した。

「ユウヤ、人使いが荒くないか?」

「気のせいです。それに姐さんから早くエステを作れと催促が来ました。」

「なぬ、かみさんが来るのか?」

「楽しみになされているようでした。」

「ユウヤ、足止め頼む!」

「無理です。」

「ユウヤ、出港を急げ!」

「それも無理です。」

「なぜだ!」

「既にお越しです。」

「ユウヤ謀ったな!」

「俺とチカをからかった罰を受けるがよい。」

「あんた!娘の新婚旅行を邪魔するんじゃないよ!」

「姐さん、新婚旅行じゃありませんが・・・」

「それにエステが作れるのに何で黙ってたんだい!」

「それは・・・よ、予算がなくてね。」

「喫茶店なんかやらずにエステをやればよかったんだよ。」

「エステの店長は趣味じゃないです。」

「うるさいよ、それになんだいまだ出来てないじゃないか!さっさと作りなさい。」

「いや、疲れたから少し休憩を・・・」

「なんだって?」

「はい、作らさせてもらいます。」

「よろしい、さぁあんた行くよ。」

姐さんはおやっさんを連れて行った。

俺は手を振って見送るだけだった・・・

「ユウヤ!たすけろー!」

「バイバイ、がんばってー」

見送るだけだった。


おやっさんが連れて行かれたので建設が止まったが欲しかった鎮守府の施設は完成していたので俺としては満足していた。

「酒呑童子、これから此処を頼んだぞ。」

「ハッ!陛下に恥じぬ活躍をお見せいたします。」

「海兵の訓練が済んだら船も用意するから頑張って。」

「陛下、成績のよかった者を陛下の艦隊に乗せる事は可能ですか?」

「可能だよ。というかこっちに来れる人を育ててね。」

「皆も頑張ると思いますのでなるべく早く送り出します。」

「任せたよ~」


鎮守府の体制も整い、ユウヤは浮かれていた。

ただ、1つの大事な事を忘れていたが・・・

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