新たな旅立ち?

第103話 旅行

俺達が旅行の計画をたてていると・・・

「話は聞かせてもらった!」

おやっさんがきた。

「おやっさん、どうしました?」

「ユウヤ、旅行に行くんだろ?」

「まあ、計画してますが。」

「俺も行きたい♪」

「ダメー!なんで彼氏との旅行にお父さんが来ようとするの?」

「いいじゃん。それに俺がいると便利だぞ~」

「まあ、おやっさんのスキルがあれば快適ですよね。」

「だろ?それにな、お前たちクルージングをしないか?」

「クルージング?」

「そう、海に出て船で島々を巡り。時には美味しいものを食べ、時には異国情緒溢れるものを見るのもヨシ。どうだ?」

「悪くないですね。」

「だろ?」

「むむ、お父さん。私達を邪魔したりしない?」

「俺は船旅がしたいだけだ、お前達が目の前でエッチしてても見ないことにするさ。」

「にゃあーーー!」

「目の前ではしませんけどね。」

「影ではすると?」

「ま、まあ、その流れしだいかなぁ~」

「ゆうちゃん、なんで答えるの!」

「若いな♪それでどうだ?」

「まあ、いいですね。おやっさん行きましょうか。」

「そうこなくっちゃな!」

「むう、何か心配だなぁ~」

「チカ、心配しすぎだよ。それに反対しても押しきられるさ。」

「ゆうちゃんは諦め早すぎ!」


「陛下、ホントに行かれるのですか?」

「バエル、後は任せたよ~しばらく楽しんでくるから、アンネと協力して戦後処理とみんなの世話は任したよ。」

「はっ!」

めんどくさい戦後処理をバエルとアンネに丸投げして、俺は旅行にでる。

「おやっさん、そろそろ行きましょうか。」

「おう、船は海に着いたら出すからそれまではお前の空飛ぶ船に任したぞ。」

「はいはい、どんな船なの?」

「絶対ユウヤは気に入るさ。まあ、見てのお楽しみだ。」

「それにしてもクルーの魔物多くね?」

「気のせいだ。」

「まあ、いいか。じゃあチカ行こうか。みんな行ってきます~」

「どうか、ご安全に。留守はお任せください。」


そして、海に着いた。

「おやっさん、海に着いたけど船はどうするですか?」

「見よ、我の力を!」

大和が姿を現す。

「おお!これは!素晴らしい、おやっさん!一生ついていきやす。」

「そうだろ、そうだろ。」

「お父さん、なんで、旅行で戦艦なのかな?」

「お前には漢の浪漫がわからないのか!」

「私は女だもん。」

「しかし、お前の旦那の心は既に奪われておるわ。」

「おやっさん!中どうなってるの?早く行こう!」

「ゆうちゃん!船の旅行ってもっとクルーザーとか客船とかじゃないの?」

「チカ?何を言ってるの?日本人なら大和だろ?」

「ゆうちゃん!眼を覚まして!」

「おやっさん、艦隊を作りましょ!」

「いや~嫁から予算を止められていて。」

「大丈夫!法国から巻き上げた金があります。」

「使っていいのか?」

「かまいません!」

「よくないからね、ゆうちゃんテンション高過ぎだよ?」

「ユウヤ、何が欲しい?」

「空母赤城は外せません、金剛も必要だよね♪あとは・・・」

「うう、ゆうちゃんが話を聞いてくれない。」

「娘よ、旦那の趣味がわからないようだな、ふぅ、まだまだ子供だなぁ。」

「お父さん!どっちかと言うとゆうちゃんが子供になってる。・・・あれ?お父さんもしかして、豪華客船とかも買えるんじゃ。」

「買わない。」

「買えないじゃなくて買わないなんだ。なんで買わないの!」

「其処に浪漫はない。」

「浪漫じゃないの!」

「チカ、浪漫なんだよ。漢たちには仕方ない事もあるんだ・・・」

「ゆうちゃん、お父さんに毒されてるよ!」

「まあ、それは置いて置いたとしても海にどんな危険があるかわからないから、船が戦艦なのも仕方ない。」

「ホンネは?」

「乗りたいんです。見逃して。」

「ホントにもう・・・仕方ないなぁ~でも、お父さんと船は別にして。」

「俺はいいぞ~でも、娘よ。なんで別の船がいいのかなぁ?」

「なんでも、いいでしょ。」

「声を聞いたりしないよ~」

「に、にゃあ!何を言ってるのかな?」

「まあ、ユウヤ。俺は赤城を使うからお前は大和を使え。」

「おやっさんが大和では?」

「娘に少しでもいい部屋使わしてやりたくてな。」

「お父さん・・・ホンネは?」

「大和は楽しんだ、次は零戦付きの赤城を楽しむ番だ。」

俺達は海に着いてからかなりの時間話していた為、出港は明日にして、今日は此処で泊まる事にした。

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