第102話 終戦

法国の領土をどうするかでユウヤは迷っていた。

「魔族の誰かいる?」

城に来てた魔族に聞く。

「いりません。陛下の傍に控えさせていただければ。」

「欲がないなぁ~さあ、どうしよっかなぁ~・・・そうだ、倉田さんにあげよう。」

ユウヤは倉田さんに連絡する。

「いらん!それよりさっさと修行に来い!」

「ま、待って、管理は倉田さんじゃなくて銀次さんにでもやらせればいいじゃん。名目だけでも倉田さんがなることが大事だよ。」

「知るか!だが、お前もいらんと言うなら銀次にやらしてやる。」

「ありがとう。さあ、手続きしないとね~じゃあね~」

「待てユウヤ!さっさと来い!」

ユウヤは通信を切った。

「誰が殺されに行くか。さあ、銀次さんに押し付けた事だし、やっと戦争終わった~」

「ゆうちゃん、お疲れ様。しばらくのんびりしようね。」

「そうだねチカ。いっそどっかに遊びに行っちゃう?」

「いいねぇ、行きましょ♪」


ユウヤとチカが話している時、ラスとバエルが帰ってきた。

「陛下、御前を失礼します。陛下に歯向かったシリウスを捕縛してまいりました。」

「シリウス・・・あ~使者の奴か。へぇーまだ生きていたのか。」

「へいか!ラスが捕まえたんだよ。」

「ラス偉いな。」

ユウヤはラスを撫でる。

「へへへ、」

ラスは嬉しそうに揺れる。

「ラスさん、それは卑怯じゃないかな?」

バエルがクレームを出した。

「ああ、ゴメンな。どうせラスが横取りしたんだろ。バエルの手柄だって、わかってるからラスを許してやってくれないか?」

「はっ!陛下がお望みとあらば。」

「ありがとう。ラスも横取りしちゃダメだぞ。」

「はーい。」

「それでだ、そのシリウスどうしよう?」

「た、助けてぐだざい。」

シリウスは泣きながら命乞いする。

「それはない!そうだな、法国首都でさらすか。この度の戦争の経緯をつけて。」

「や、やめて・・・」

「法国は多くの人が死んだんだ、ガス抜きもかねて神官の横暴を伝えよう。バエル、悪いけど手配してもらえる。」

「かしこまりました。」

バエルはシリウスを連れて部屋をでた。


「へいか~、どこか遊びに行くなら連れていってね♪」

「ラスはチカの護衛してもらうから連れていくよ。」

「やったー」

「片付けが一段落したら行こうな。」

俺達は旅行の計画をたてるのだった。


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