第99話 戦神ララ

シリウスと戦神ララの元に最初にたどり着いたのは銀次であった。

「貴様がシリウスか、仲間を為に死ねや!」

銀次は有無を言わせず斬りかかる!

「う、うわぁー!」

シリウスは逃げようとするが、ララが受け止め無事だった。

「女!そいつを庇うなら貴様も殺すぞ!」

「ふん、不敬なものめ!神に逆らう愚か者が!」

ララは剣を召喚して、銀次に斬りかかる!

「なっ!早い!」

銀次はなんとか剣で受け止めたが、威力に負け弾き飛ばされた。

「くっ、くそったれ!」

なんとか立ち上がるがダメージは足に来ていた。

「銀次さん!」

マナブや帝国兵も駆け付けてきた。

「来るんじゃねぇ、お前らじゃ相手にならん。」

しかし、下がるものはいなかった。

「銀次さんが退却する時間を稼ぐ、みな覚悟を決めろ!」

部隊長の指示の元、銀次を救おうと動き出す。

「お前ら・・・」

銀次が担がれ下がるなか、帝国兵は討ち取られていった。

「しばらく、降臨せぬうちに不敬なものが増えたものだ!」

ララは打ち寄せる帝国兵の首を難なくはねていた。

「くそ、なんか手は無いのか!」

銀次は自分の無力を嘆いていた。


「おまえか、おじょうを狙ったのは!」

倉田が駆け付けてきた。

「なんじゃ、お主は!女神の前であるぞ、汚らわしい者は失せろ!」

ララは剣で倉田の首を狙う。

バキッ!

倉田は剣を手で受け、砕く!

「楽に死ねると思うなよ!こいデュランダル」

倉田の手に聖剣デュランダルが現れた。

「ほう、いい剣を持っておるな、そこの男もなかなかの剣を持っておったがお主はそれ以上じゃな。まあ、わらわの前では無意味じゃがな。」

「ごちゃごちゃうるさい奴だな、死んどけや!」

倉田が斬りかかる!

ララはかわす

「当たらなければどうということはないのぅ~」

ララは笑っていた。

「お前は何を言ってる?当たってるぞ?」

「何?」

ボトッ!

ララの左手が落ちた。

「ぐっ!何故じゃ、何故わらわに当たっておる避けたはずなのに!」

「避けれてないだけだろ、いいからさっさと死ねや!」

倉田は真っ二つにしようと縦に斬りかかる!

「なめるな!下郎!」

ララは剣で受け止める!

「ふん、わらわにかかれば受けるぐらい造作も無いこと・・・ぬう!なんだその力は!」

倉田の力に負けヒザをつく!

「なんだと、どこらかこんな力が!」

受け止めるララの剣に切り込みが入り出す!

「ま、待て、一度離れようではないか!なぁ仕切り直しじゃ!」

ララは慌てて倉田に申し込む。

「いいから、このまま二つに別れておけ!」

「神を殺す事になるぞ、いいのか!天罰が下るぞ!」

「なら今天罰しろよ!神だろが身内に手を出したことを悔やみな!」

倉田の力が増す!

「ま、まずい!や、やめてくれ。死んでしまう!」

「うるさいな、もう少しだから諦めな!」

「い、いやだ、助けて、お願いします。女を斬るの?斬らないで!」

倉田は力を目一杯込める。

「悪いな!俺は男女平等なんだ!」

ついにララの剣が割れる。

「あっ!」

その瞬間、込められた力がララを左右二つに別けた。

「なんだ、神と言っても簡単に斬れるな!」

そこには理不尽の塊がいた。

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