異世界に来たから自由に暴れてみる

戦争

第74話 戦争前 人類side

法国にてシリウスが帰国し、法王に報告にあがっていた

「シリウスよ、和平はどうなった」

「申し上げます、かのもの達は所詮魔族にて和平という発想がないものでございました、つきましては人類の力を結集して事に当たるべきかと」

「たわけ！ワシが何も知らんと思ったか！お主は和平交渉の行っておきながら傲慢にも現地の女に手を出そうとしたり家を徴収しようとしたらしいな」

「それにつきまして我々は人類の代表として和平交渉を行っていました、同じ人類として協力を求めるのは当然でありましょう、断る奴らこそ、人類の敵でありましょう」

「その結果が魔族と全面戦争か」

「致し方なき結果かと、それよりいかに魔族を退治するか話し合う必要があります」

「まあ、戦争になった以上対策の為、すでに各国に使者を送ってはおる、勇者殿を筆頭に竜族の方の協力は得られる事になっておる」

「さすれば、心配はないですな、私も兵を指揮して戦いましょ」

「シリウス、失態を犯した分は活躍いたせ」

「わかりました、手柄にて返したいと思います」

シリウスは法王の前からさがった

「ワシの代で法国は終わりか・・・」

法王は気付いていた、魔族との力の差を、そして生き残る為に初戦を耐え和睦の道を考えていた

王国では宰相が国王に謁見していた

「陛下、法国より使者が参っております」

「うむ、どのような用件かの？まあよい、通せ」

使者が国王の前で跪き

「陛下にはご機嫌麗しゅうございます、此度参ったのは人類の危機を救うため、協力のお願いに参りました」

「なに？人類の危機とは穏やかではないな、何が起こっておる」

「はい、この度、魔王が復活しました、しかも有力魔族を従え法国に宣戦布告してまいりました」

「それは一大事じゃが法国でどうにかならんのか？聞くとこによると勇者召喚にも成功したと聞くが」

「勇者が育つには時間が足らず、法国の戦力だけでは持たないおそれがあり、貴国の援軍をどうかお願い出来ませんか？」

「法国を見捨てたとあれば我が国にも影響はある、精鋭を援軍に送ろうではないか」

「ありがとうございます、これで法国は救われます」

使者は感激の涙を流した

王国は法国についた

帝国にも法国の使者が訪れていた、

「陛下、法国からの使者が参られております」

「ふむ、通せ」

使者は皇帝の前で跪き

「陛下にはご機嫌麗しゅうございます」

「用件を言え」

「この度、魔王が復活し、我が国に宣戦布告して参りました、なにとぞ、法国に援軍を差し向けてもらえませんか？」

「よかろう、我が国最強の男を送ってやる」

皇帝は魔族との戦いで倉田を処分することを考えていた

「ありがとうございます、陛下の敬虔なお心神も感謝しておられるでしょう」

使者がさがったところで閣議の準備した

会議室に皇帝は重臣達を集めて閣議を開始した

「この度、法国と魔族の戦争に法国から援軍の使者がきた、我はこれを受けようと思うが皆の意見を聞こう」

内務卿マッハは国内の情勢を考え反対した

「申し上げます、今我が国は遠征する国力はありません、ご再考を」

しかし、軍務卿リグは信仰心が厚く法国を救うことを考えていた

「何を言う！法国の援軍を、断れば国民に動揺が走ろう、ここは送るべきです」

閣議は内務派閥と軍務派閥にわかれ纏まる様子はなかった

皇帝「静かにせよ、倉田殿の意見を伺おう、我は援軍の将を倉田殿に任せようと思っておるのだが」

倉田「あん？俺の意見か？俺は傲慢な法国を滅ぼしに行く、魔族など知らん」

シーン・・・

静まり帰った会議室で主戦派のリグが代表して聞く

「倉田殿、何故、法国を滅ぼそうと？」

「奴らは俺の仲間の家を奪おうとし、しかも、おじょうを手篭めにしようとしやがった、そんな奴等は皆殺しにかぎる」

「ど、どこからそのような情報が」

「仲間が連絡くれた、間違って助けないようにとな、あと今回は法国とそれを助ける国を滅ぼすらしい、滅びたくなければ援軍なんかだすな！まあ、そんな軍は援軍行く前に俺が皆殺しにするがな」

皇帝は倉田の言葉に含まれた、意外な真実に気付いた

「ま、魔族と話ができるのか？」

「仲間の一人が部下にしたらしい、敵対しなければ襲ってはこん」

「仕方ない、我が国は魔族側につく、倉田殿向こうによろしく伝えてもらえるか」

「それぐらいはしてやろう」

帝国は魔族につくことが決まった

獣人国にも使者はきていた

「カシラ、法国から使者がきてるぜ」

「なんだ、いつも俺達を見下してるのになんの用だ」

「わかりませんが、録な事ではないでしょう」

国王は一応使者に会うことにした

「陛下にはご機嫌麗しゅう・・・」

「くだらんことはいい、用はなんだ」

「ぬっ！この度魔王が復活した、ついては魔王退治に援軍を送れ、これは法国の命令である」

「俺達に援軍を求めるとは余程旗色が悪いのだな」

「うるさい、ツベコベ言わず援軍をだせ」

「断る！！」

「な、何を！神に逆らうつもりか」

「神が何をしてくれる、俺達を獣と同じと差別しているくせに」

「神の罰がくだるぞ」

「なら、それで魔族を倒せばいいではないか、ほらさっさと帰れ」

国王は使者を追い出した

「よかったのですか？また、難癖つけてきますぜ」

「かまわん、それより俺は魔王に使者を出す、同盟を結ぶぞ」

「いいのですか？」

「決定だ！戦争が始まる前に話をつけておくぞ」

獣人国は魔族に味方することにした