第62話 修羅場
ユウヤが逃走を考えているとチカが出迎えにきた
「おかえりー・・・ゆうちゃん、そちらはどちらさまですか?」
チカの目が冷たかった
笑いながらシンが報告する
「おじょう、ゆうちゃんが誘ってお家に連れてきた、女の子♪」
チカは冷たい目を向けユウヤに言った
「ゆうちゃん?ナンパはよくないとおもうなぁ~」
「ち、ちがうナンパじゃない、シンもいらんこと言うな!」
「ゆうちゃん、後でお部屋でじっくり説明してくれるかな?」
「ちゃうもん、こちらはさっきお隣に、越してきた魔王さん、あ、これ洗剤貰ったよ」
チカは理解し、冷たい目はなくなった
「あら、これはご丁寧に、それならそうと言ってくれれば」
「言わしてくれなかったの~そんで、この魔王さん日本からの転生者らしい、昔、転生して封印されてたんだけどこの度復活しました」
「魔王復活?大丈夫なの?」
「私はアンネと言うのだけど、争ったりしないよ、ここにはポテチとコーラーを貰いにきました」
「あはは、大丈夫そうだね」
「まあ、何かあれば、俺かシンが相手するから」
「何もしないよーだから、攻撃しないでよ」
「何もしなければね」
「もう、シンくんも脅さない、ここじゃなんだから中にどうぞ」
チカは居間に案内した
居間に通されたアンネはキョロキョロしていた
「畳、電気、テレビ、何ここ?日本の物がこんなに?」
そこにチカがケーキとコーラーを持ってきた
「はい、日本を離れて長いなら、久々になるのかな?」
アンネは泣いていた
「コーラーじゃあ!ケーキもある」
無心で味わっていた、それを見たチカは
「いっぱいあるから落ち着いて食べてね、他に欲しいのあったら持ってくるよ」
「神じゃあ~神がここにおられる」
それから多種類のお菓子やジュースを飲み食いしたあと、謝りだした
「すいません、初めてあった人達に厚かましく甘えてしまいました」
チカは優しく声をかけ
「気にしないでください、私達は恵まれて日本と変わらないものを食べてますがアンネさんは長く食べれなかったんですもん、仕方ないですよ、ご近所なんだからいつでも来てください」
「あ、ありがどうございます~」
号泣しながらお礼を言っていた
「なあ、ゆうちゃん?」
「なんだシン」
「魔王がおじょうに屈服したぞ」
「ぶっ!お前何言っての?」
「フェンリルに魔王に人間武器庫のユウヤだろ、倉田さんも命令に従うし、もうラスボスじゃね?」
「チカに直に言ってみろよ」
「やだよ、退治されちゃう~」
「しんくん~誰がラスボスかな?」
「やべぇ!聞かれた」
シンは俺を盾にしていた
「シン、離せ、俺は関係ない」
「やだな~ゆうちゃん、共犯じゃないか!さぁ、共に死ぬか、ベッドで機嫌とるか選べ!」
チカは動揺しながら
「べ、ベッドって、な、なんのこと・・・」
「ゆうちゃんに優しく、いや激しくなるのかなぁ~」
「にゃあ!激しくなんてそんな、わたし、」
チカは真っ赤になって思考停止していた
アンネはシンに
「あの~あの二人そういう関係なんですか?」
「ああ、まるわかりなのに進まない楽しめる関係だ」
「なるほど、あたたかく見守らないと」
シンとアンネが不穏な会話をしていたが
チカの再起動を行った
「チカ落ち着け、シンにからかわれてるだけだ」
「じゃあ、ベッドで反省会は無し?」
チカはがっかりした顔をした
「したいの?なら今から・・・」
「にゃあ、にゃあ!お昼からそんなこと、にゃあ!にゃあ!」
頭から湯気が出ていた
「あっ!壊れた、結局ゆうちゃんもいじるんだよねぇ~」
「なんでしてないのかなぁ~」
シンとアンネは二人をネタに仲良く会話していた
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