第55話 倉田フランに、立つ
倉田はフランについていた
フランは先日大量に兵士が死んに、治安の悪化が進み混乱の中にあった
「これより治安維持に入る、抵抗するものは斬れ」
倉田の命令はシンプルだった
しかし、兵士は理解していた無実な者を斬ると自分も斬られると兵士達は命懸けで任務を実行していった
その為、すぐに治安は回復された
「銀次あとは任した適当にしとけ、俺はおじょうの情報を探す、まずは伯爵にあたる」
「倉田の兄貴、殺らないでくださいよ、情報を引き出さないと」
「わかっている!」
銀次は不安だったが止める事も無理なため、伯爵の冥福を祈った
倉田は伯爵邸に入るなり叫んだ
「誰かいるか?」
すぐにメイドがきて
「どちら様でしょうか?只今リッチー伯爵様はお怪我の為面会をお断りしているのですが」
「この度、フランの治安維持の為、皇都から来た者だ!幾つか問い合わせたい事があるため伯爵本人と対話がしたい取り次いでもらえないか」
「かしこまりました、リッチー伯爵様にお聞きして参ります、応接室でお待ちいただけますか」
「わかった、案内してくれ」
倉田はメイドに案内され応接室にはいった
しばらくして、車椅子に乗った伯爵が執事に押され入ってきた
「こんな状態ですまない、キミに見覚えがないのだがどこの部隊のものかね」
「先日、マリア第二皇女殿下の騎士団の将に任じられた倉田だ!それより、この街の状況はどうなっている?噂だと冒険者にやられたとか聞いたが」
「ああ、その通りだ、情けない事に野蛮な冒険者に私だけでなく多くの者がやられてしまったよ」
「なぜ、そのような事態に?」
「私が取引を持ちかけたのだが、何が気に入らなかったのか、いきなり暴れだしこの結果だ」
「そいつらの名前とかわかるか?俺が追いかけよう」
「おお、ありがたい、ユウヤ、チカ、シン、キコと言っていたな、捕まえることは出来るか?」
「任せろ、必ず見つけてみせる、どこに向かったかわかるか?」
「部下にも捜させているが情報はないみたいだ」
倉田は情報はこれだけかと帰ろうとした
「あと、奴等を捕まえたらワシに渡してくれんか?生きてきた事を後悔さしてやる!男は体を切り刻んで、女は馬にでも犯させてやる、いいだろ、勿論報酬は払う」
伯爵の目は復讐に燃えていたが・・・
「てめえ、誰に何をするって?」
倉田の怒りはすぐに頂点に
「ひっ!なぜ、怒る、ワシが、帝国貴族が野蛮な平民の冒険者に酷い目にあわされたんたぞ、復讐して何が悪い」
「残念だったな、お前がやられた相手ははぐれているが俺の仲間だ!あいつらが生かしておいたから見逃してやってもよかったが、おじょうに復讐する気なら話は違う、ここで死んでおけ」
倉田はそう言うと伯爵の首を引きちぎった
「ヒイィィィ!」
執事は恐怖で腰を抜かした
「文句があるならいつでも来い、相手になってやる」
倉田は伯爵邸を後にした
「倉田の兄貴、どうでした?」
「たいした情報はないがおじょうが来ていたみたいだ、ユウヤ、シンも一緒だ」
「それは何より、自分もすごい情報が?」
「なんだ、勿体ぶるな」
「どうぞ、こちらに」
銀次は奥で隠れていた人を呼んだ
「くらたーげんきー?」
おやっさんは元気そうだった
「おやっさん、ご無事でなによりです」
「こっちにきて喫茶店やってたんだけど。街がこの有り様だからねぇ、やめて一旗上げようかと」
「分かりやした、では、ワシの騎士団を今後自由にお使いください」
「倉田、出世してるんだって?ならそのまま兵力を拡大しつつ領地を手に入れるように、俺はユウヤ達と合流する」
「おやっさんはあいつらの居場所わかるのですか?」
「わかるよーこれ通信と転移の、アイテム」
「どこでこんなものを?」
「ユウヤがくれた、あいつもイロイロやってるみたい、まあ、チカにエロエロしてくれてるか楽しみにしてる」
「おやっさん、おじょうにはまだ早いと思いますぜ、せめて健全な関係を」
「倉田何をいってるの?ヤれる時にヤる、特にこんな世界だ、娘には後悔してほしくない、だからしばらく合流しないでおくつもりだったんだけど、あれだけ暴れた後だから、同郷の俺達も身を隠さないとね~」
倉田は其処に組員マキ、セイジ、リュウヤ、マナブ、シュンがいるのに気づいた
「うちで引き取りましょうか?こいつらなら一軍任しても使えるでしょう」
「そうだなぁ~リュウヤ、マナブ、お前達は倉田の下で補助するように」
「「はい!」」
「あとは軍にはむかないから、俺と一緒に行くぞ」
「わかりました」
「じゃあ、倉田、この通信と転移アイテムはお前に渡す、俺はこれからユウヤの迎えが来るから」
「おやっさん、あいつらは今どこ何ですか?」
「何か山奥で村を作ってるらしい、喫茶店より楽しそうなことしてるのはズルいよな」
「おやっさん、騎士団使って建国というのもきっと楽しいですよ、一緒に天下布武をいたしましょう」
「血生臭いのや!俺は平和に生きる!」
いつまで続くかわからない、平和主義を掲げ、ユウヤ達に合流するのであった
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