第8話 ギルド

「あそこが受付だ、適正確認と身分証も発行されるから、さっさと行ってこい。」

「アルトさんはどうするのですか?」

チカが聞くと、


「ああ、これから依頼完了報告したらそこの酒場で一杯やってるよ。仲間も合流してくる予定だ。」

「では、あとで伺いますね、お礼と挨拶ぐらいさせてください。」

俺が言うと、


「おまえはなんか怖いから来なくていいぞー」

冷たく扱われたので、

「遠慮しないでください、きっと満足出来るお礼をしますから。」

「ほんと、やめて、怖すぎる。」

アルトは何か言ってたけど無視して受付に向かうとチカもアルトに頭を下げた後、ついてきた。


「ようこそ、ギルドにここでは登録、更新、再発行ができますが用件はなんでしょう?」

受付の綺麗な巨乳なお姉さんが聞いてきた。


「俺達、二人の登録をお願いします。」

「わかりました、登録料として1人銀貨1枚となります。」

「あ、ゆうちゃんどうするの?こっちのお金もってないよ。」

チカが慌て出したが、

神の袋から銀貨2枚を取り出し。

「大丈夫、これでいいか?」

「!?、少々お待ちください。」

銀貨を見ると受付さんは奥に走っていった。


「ゆうちゃん、銀貨なんてどうしたの?」

「ああ、親切な神様が俺の為に用意してくれていたのだよ。」

「神殿にいたの?」


「ああ、いい神様だ、もう一度あってお礼がしたいぐらいだ。」

去り際を思い出し拳を握る。

「・・・なにか怪しいけど、助かってるしいいのかな?」

なにかなんとくしてないみたいだが、受付が戻ってきたので話はおわった。

「席を外してすいません、こちらの銀貨はどこで手に入れたのでしょうか?」

「とある神様からの贈り物です、使用不可ですか?」

「いえ、これは神代の銀貨にて非常に希少なもので1つ金貨千枚の価値があります。」

「買い取りお願い、そこから登録料引いといて。」

「よろしいのでしょうか?こちらとしてはありがたいのですが・・・」

「いいよ、それより目先の金貨かな。」

「ありがとございます、ではこちらの金貨2000枚となります。」

「あれ、登録料は?」

「それはサービスとさしてもらいます、代わりにまた珍しいものがあればギルドに下ろして頂ければ。」

「まあ、約束はできないけどなるべくそうするぐらいでいいかな?」

「それでかまいません、気にかけて頂ければ。」

「了解、それで登録はどうしたらいいのかな?」

「こちらの水晶に手をかざして頂ければ、適正職種が判別され登録される仕組みになっております。」

「なるほど、じゃあやろっか。」

俺はそのまま手をかざした、


ユウヤ 職業 剣士? 冒険者

続いてチカも手をかざした

チカ 職業 テイマー 冒険者

「おーなんかすげえ、ってチカ、テイマーなの?猛獣従えるの?

・・・うん、そだね~適職だった。」

「なんで納得してるの?猛獣なんて無理だよぉ~」

「だって、おじょうとして倉田さん始め組員従えてたじゃん、アイツら人じゃなく獣でしょ。」

「みんなにひどいよ、そこまで酷くないよ・・・ね?」

「まあ、それは置いといてこれで登録終了?」


「はい、こちらが身分証になります。なくしたさいには再発行に金貨1枚かかりますので気をつけてください。」

「あとF級からのスタートとなりますので頑張ってランクを上げてください。」

「ランクってどうなってるの?」

「Fが見習いEが普通DがベテランCが腕利きBが1流Aが人外となっております一応Sというランクも存在するのですがこちらは功績に応じて国が任命する形になっており現在どの国も不在となっております。」

「わかりました、Sになれるよう頑張りますね。」

身分証を受け取ると二人でアルトさんの所に向かった。

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