#22 オリンポス山での戦い

《マ―ズ》ゆきの船が到着する。


「着いたぞ。降りてくれ」


俺達はりくに上がった。


「ここを西へ進めば《オリンポス山》か」


俺達は西へ歩いていく。

この先進めば《オリンポス山》と書かれた看板があった。


看板通りに進んでいくと、山が見えてきた。

あれが鳥型の巨大モンスタ―がいる山か……。

木はあまり生えて無く、そのかわりにゴツゴツとした岩が多くあるようだ。


更に進んでいくと、山の入口が見えてきた。

俺達は山に侵入する。


しばらく登っていくと、上の方に影が見えてきた――。


あれは……。

俺は目をらす。

中型の鳥型モンスタ―が数体いる。


鳥型モンスタ―はゆっくりと俺達の方に近づいてくる。

名前は《バ―ド》でレベル11だった。

攻撃手段はくちばしでつついたり旋風を起こしたりして攻撃してくる。

弱点はくちばしで、破壊すると一定時間動かなくなる。


「みんな、奴を仕留しとめるぞ。鳥型の魔物の弱点はくちばしだ」


「「了解!」」


俺達は武器を構え、バ―ドに向かって突撃する。

剣を抜き一体のバ―ドに向かって攻撃した。


「そこだッ!」


――ズサササ!


バ―ドも負けじと反撃をしてくる。


『ポォ―!』


「ぐはっ」


HPを減らされるが、大した量じゃない。

俺はそのまま反撃し、くちばしを破壊する。

バ―ドはダウンしたので、即座そくざに一体のバ―ドを仕留しとめた。


『ポォ―……』


更にニ体目のバ―ドに向かって進み、スキル《三連撃》を叩き込むと倒れた。


彼女たちもスキルを活用しながら、バ―ドと戦っている。

少しずつバ―ドの数は減っていき、辺りにいるやつは全滅した。


「……こんなものか」


案外あんがい簡単に倒すことができたな。

レベル差があったからだろうか。


俺達は武器をしまい、更に上を目指していく。

もう夕方になっていた。


「ぜぇ……ところで、頂上はまだですの……?」

「今で半分ってところかしらね?」


コ―デリアはげぇとした顔をしながら。


「まだ半分もありますの!?」

「イオも少し疲れてきました。メラメラ……」


俺も疲れてきたな……。

どこか休憩できるところは……。

俺は辺りを見渡す。そこには小屋が見えた。誰かが住んでるのかな?


「みんな、あの小屋を見に行こう」

「ぜぇ……あの小屋に行って休憩するのですわ……」


俺達は小屋に向かった。



◇◆◇◆


小屋に到着して、早速俺は扉をノックした。


――コンコン


「誰かいらっしゃいますか―?」


すると。中からおじいさんが出てきた。


「なんのようかね?」

「あの、ここで泊めてもらえませんか? 勿論もちろんタダでとは言いません」

「ああ、いいぞ。さあ入るとよいぞ」


簡単に家に入れてもらえることになった。


――ガチャ。


俺達中に入った。周りにおじいさん以外の人影はいない。


「一人で住んでるんですか?」

「数年前につまが他界してのぉ……今は一人で寂しく暮らしているんじゃ」

「そうなんですか……」


「ところでおじいさん、折角ここで休憩させていただくのですから」

「なんだ?」

「なにか困ってることがあったら手伝いますよ」


俺は本心からそう言った。


「ああ、そうだったの。ここを出て歩いてすぐのところにサソリの魔物がいるんじゃが」

「サソリの魔物?」

「そいつらがたまにこの小屋近くまでくるのじゃよ。だから外になかなか出れなくてな」


おじいさんは困った様子を見せる。

だが、これもだ。


「それは困りますね……」

「あんた達、退治してくれないだろうか?」

「喜んで引き受けましょう!」


俺達は小屋から外に出た。


「さて、サソリの魔物は……」

「あそこにいるわよ! ハヤトくんっ!」


と、リシテアが指をさす。

見ると、サソリのモンスタ―が数体いた。

名前は《スコ―ピオン》レベルは11だ。


攻撃手段は爪でひっかく、尻尾で突くのニつ……。

尻尾には毒属性があるから注意だ。

弱点は尻尾にある。切り落とせば暫くダウンする。


「大きいサソリですわね……気持ち悪いですわ」

「弱点は尻尾だ! 尻尾を切り落とすんだ!」

「メラメラ……!」


武器を構え突き進んだ。


『シィ―……!』


スコ―ピオンが爪を出し襲ってくる。


俺とリシテアはスコ―ピオンの攻撃を回避しながら攻撃をはさんでいく。


「《フレイム》」

「《ライトフォ―ス》!」


イオとコ―デリアは魔法を詠唱しそれを放つ。


スコ―ピオン達は倒れる。

前回の《バ―ド》と同じく大したモンスタ―じゃないな。


これなら――。


「ハヤトくんっ!」

「どうした?」

「後ろからさっきの鳥の魔物が来てるわ!」


「何ッ?」


後ろを見ると、《バ―ド》が数体いた。

正面にスコ―ピオンが数体。後ろにバ―ドが数体……!

全部で十二体ほどいるようだった。


――囲まれたッ?!


『ポォ—……!』

『シィ―……!』


モンスタ―たちは俺達に迫ってくる。

クソッ! 油断した!


俺はスコ―ピオンに向かって《三連撃》を放つ。

スコ―ピオンは倒れる。しかし、今度はバ―ドが襲ってくる。


「くっ!」


俺はバ―ドの攻撃の直撃を浴びる。


数体が俺の周りを囲むように現れる。

俺は《回転斬り》を発動させ周りのモンスタ―を一掃いっそうする。


彼女たちの様子を見る。


「みんな無事か!?」

「大丈夫よ!」


リシテアは《ウィンドスピア》を発動させモンスタ―たちと戦っていた。

しかし、少しダメ―ジを負っているようだった。


「問題ないですわ!」


コ―デリアは《ライトフォ―ス》を唱え、モンスタ―を迎撃している。


「メラメラ……!」


イオは《炎の大剣》を使い取り巻くモンスタ―を倒している。


そうして少しずつモンスタ―は減っていき――。


「はぁ……はぁ……ッ!」


モンスタ―は全滅した。

彼女たちのおかげもありなんとか倒せたようだ。

いくら雑魚敵といえども油断は駄目だな……。

油断していては彼女たちを守れない。


俺は彼女たちを見て言った。


「さあ、おじいさんのところへ戻ろう!」


もうすっかり夜になっていた。

俺達は小屋へ戻った。


◇◆◇◆



「サソリの魔物を退治してくれてありがとう。ほれ、これはお礼だ」

「どうも」


俺はおじいさんから金を貰う。


「さて、約束じゃ。ここで泊まるとよいぞ。布団が余っているからこれを使って寝るといい」

「え?泊めてもらえるんですか?」

「もう夜じゃろう、ゆっくりここで休むがいい」


「……ありがとうございます!」


俺達はおじいさんの小屋で泊まることになった。


絶対に彼女たちを失ったりさせるものか……。


俺が……まもるんだからな……。


そして――俺は深い眠りに落ちた。

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