応援コメント

2 文学に傾倒する少年の体験」への応援コメント


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     この少年とは馬が合いそうです。私にとって『人間失格』は特別な本なので。

     それはさておき、第二話の感想ですが、第一話に比べるとインパクトが薄い気がしました。ホラー要素が謎の男のみ、いわば二番煎じなので。少年の父親に期待していたのですが、特に何もなくて物足りなかったなと(この先、何かあるのかもしれませんが)。

     また、幾つか気になった箇所があったので、恐れ入りますが、挙げさせてもらいます。

    『住宅街を埋め尽くす、林立した家々の明かりはもう殆ど消えている。』
    ……読み辛かったです。風景描写は解りやすいセンテンスの方が良いかなと。雰囲気に大きく関わりますし。

    『夜の空を仰いでも――』
    ……「夜の空」という表現が個人的に気になりました。

    『満月も固体かと見紛うほど分厚く大きな雲に――』
    ……「個体かと見紛うほど」表現の凝り過ぎは逆効果かなと。すんなりと頭に入るセンテンスの方が個人的には好きです。

    『取り残されているのか、(若もしくはそうならざるを得なくなったのか)、』
    ……「――、(……)、――」は不自然な気がします。「取り残されているのか(若しくは――)、……」の方がシックリきます。

    『それまで父の書斎は私にとって完全に謎の存在だった。』
    ……「完全に謎の存在」この子の言い回しにしては違和感があります。普通の小学生という設定ならシックリくるのですが。

    『ーーー要は弟を探しているのだ。弟が突然、姿を消したのだ。』
    ……この説明は先にしておいた方が良い気がします。唐突に子どもの身の上話を聞かされるよりは、最初に意味深な言葉があったほうが個人的には興味を惹かれます。