第32話 馬車の旅路

~次の日~


今日はダンジョンに向かう日となる。

ダンジョン攻略メンバーは、

俺、セリス、マルチ、ミミさん、サリスさん、ハリスさん、そしてリーシュさん。

リーシュさん久しぶりだなぁ。


・リーシュ

「ライオットさん、お久しぶりです!

今日から一緒ですね、よろしくお願いします。」


・「はい、よろしくお願いします、俺ダンジョンに行くの初めてなんです。楽しみだけど怖くて緊張してます、もしも俺の行動に変な所があったらすぐに教えて下さいね、みんなを危険に晒したくないので。」


・リーシュ

「わかりました、私がライオットさんとピッタリくっ付いて指導しますね。」


・「よろしくお願いします。」


・リーシュ

「はい!頂きました、もう離れません。

ライオットさんの言葉皆さん聞きましたね?」


ドヤ顔のリーシュさんがそこに居た。

あれ?こんなキャラだっけ?


・マルチ

「残念リーシュ、ライオットは私の騎士。

だからライオットは私から離れない。」


更にドヤ顔のマルチが牽制する。

マルチとリーシュさんの間に火花が見える。

な、仲良くしようね?


・ハリス

「ふっ、色男が女性を困らせてるな。

サリスさんあの男強いのかい?」


・サリス

「そうね相当強いと思うわ、私も強くしてもらったし。レベル自体は低いんだけど知識と戦略が想定外なのよ、貴方も気を付けるのね。」


・ハリス

「ふふ、今回は味方だろ?

何を気を付ける事があるんだい?」


サリスはライオットを指差している。

ハリスはライオットを見る。


・セリス

「ライオット、その、今日から楽しみだな!お前はアタシが守ってやるからな。

何でも聞いてくれ、アタシの側から離れるなよ?」


・「頼りにしてるよ、いつもありがとうな。」


顔を赤らめるセリス。

うん、今日も可愛いね。


・ハリス

「なっ、馬鹿な!あのセリスさんが?あり得ない、セリスさんは俺が幸せにするって決めてるんだ。サリスさんどう言う事だ?」


・サリス

「さぁ、恋心はわかりません。

セリスはライオットさんに夢中になってるのよ」


・ハリス

「くそ、どうなってるんだ?しかもアイツ、セリスさんの事呼び捨てで、許せん。」


ハリスはセリスの元に歩く。

凄い剣幕で歩いてくるのでセリスが驚く。


・セリス

「どうした?何だハリス。

何かトラブルでもあったか?」


・ハリス

「いや何もない、それよりセリス。

今日も綺麗だね。」


・セリス

「、、、、、、、あぁ?

セリスだと?テメェ今なんつった?

おいハリス、調子に乗ると殺すぞ。」


凄まじいセリスの殺気にハリスは固まる。

その殺気に気付いたライオット。


・「セリス何やってるの?

ハリスさんが何かしたの?

仲間なんだから仲良く行こうよ。

俺に出来る事があればするからさ、ね?」


・セリス

「うっ、、、そ、そうだな。

ハリスすまなかった。」


・ハリス

「い、いやこちらこそ。

その、仲良く、お願いします、セリスさん。」


ハリスさんがトボトボ馬車の方に消えて行った。

大丈夫かな?

俺が追いかけようとすると、


・サリス

「ライオットさん今貴方が行っても逆効果よ。

私が行くから出発の準備してて。

ふぅ、楽しいけど大変そうだわ」


サリスさんがハリスさんを追っていく。

じゃあ彼の事は任せるか。

俺は出発準備を再開する。

そして準備も整い出発する頃にはハリスさんも戻って来てくれた。


・セリス

「よし聞いてくれ、今回飲料水は積まなくていい。マルチが居るから個人持ちの器をだけ持っていけ。ダンジョンに入ったら器にはいつも満タンに水を入れておく事、どんな罠でバラバラになるか解らない。よって携帯食料も個人持ちだ。パーティーの野営食は今回荷物持ちのライオットに任せる。予定では今日中にダンジョン3階まで潜る。2日目でダンジョン5階のセーフティーポイント、3日目から未知の6階にアタックだ。目的は【原初の果実】を取得する事、出来れば4個、最低でも1個を目指す。

何か質問は?」


、、、、、


・セリス

「無いな、では出発!」


そして馬車が動き出す。

馬車には俺とミミさん以外が乗り込む。

ミミさんは馬車の操縦者で俺は外でマップを見ながら周辺の監視だ。暫くしてふと気が付くとマルチが俺の服を掴んで一緒に歩いている、それに気付いたセリスとリーシュさんが降りて来て俺と一緒に歩き出す。

何故に馬車の方が手薄?


・サリス

「ちょっとセリスにマルチ、リーシュ。

貴方達まで歩いてどうするの!

ゆっくり休まなきゃダメじゃ無い。」


・三人娘

「ぅっ、すみません。」


・サリス

「分かれば良いのよ。

さあ戻りなさい。」


サリスさんが3人を馬車に戻す。

流石はサリスさん、あの3人を纏めるとは。

影のリーダーだな。


・ミミ

「ライオット!こっちに座りなよ。

座ってた方が監視しやすいんじゃ無い?」


ミミさんが隣の席をバンバン叩いている。

勝手に動くとサリスさんが怖いです。


・サリス

「それもそうね、ライオットさんは馬車に乗って下さい。少しでも体力を温存したいので、ミミありがとうね。」


・ミミ

「いえいえ!ライオットおいでおいで。」


相変わらず隣をバンバン叩いている。

まあサリスさんの許可があるなら良いかな。

俺はミミさんの隣に移動する。


・ミミ

「どうも!ゆっくり話すのは初めてだね。

ダンジョンは楽しみ?」


・「そうですね、楽しみ半分怖さ半分って所ですかね。やはり知らない場所ですし、みんなに迷惑は掛けれないかと。」


・ミミ

「アタシが居るから大丈夫!ライオットは守ってあげるから怖くなったらいつでも側においでよ」


ミミさん優しいなぁ。

受付業務の時とは別人みたいだけど。

どちらのミミさんも魅力的だよね。


・ミミ

「馬車の操縦してみる?教えてあげるよ?」 


・「いや大丈夫ですよ、やった事ないし。」


・ミミ

「大丈夫だよ、アタシが教えてあげる。

えっとね、この綱をね、、、」


ミミさんに教えられて馬車を動かす。

教え方が上手なのかすぐに操作出来る様になる


『操舵者のスキルを入手、操舵のレベルを解放します。』


そしてスキルを覚えてしまった。

うん、めっちゃラッキー。


・「ミミさん、良かったら俺が操縦してても良いですか?」


・ミミ

「ん?良いよー!てか良いの?

疲れたら言うんだよ。」


・「ありがとうございます」


ふふふ、移動中にもスキル上げが出来るとは。

最高じゃないか!

さあ、上がれ上がれ、、、


・「フフフフ。」


・ミミ

「ら、ライオットちょっと怖い。

でも私の為に操縦してくれてるのかな?

レベルが低くても頑張ってくれてるんだね。

ライオットか、、、いいなぁ。」


俺はスキル上げに夢中になってしまってミミさんがどんな独り言を言ってるのか聞いていない。

悪い癖だ、、、


ミミはまだ少し戸惑っては居るが確実にライオットに惹かれていく、馬車はドンドン進んでいく。


・兵士

「止まれぇ〜ぃ。」


・「なんだ?」


・サリス

「ライオットさん馬車を止めて。

あとミミを起こしといて。」


いつ間にか俺の肩に持たれつつ眠るミミさん。

夢の中でもお肉って言ってたのが可愛いかった。


・マルチ

「あぁ〜!ミミずるいっ!

起きて、ミミ起きて。」


・ミミ

「ふぁぃ?にゃにかな、、、?

寝ちった、、、、はぬっ!」


ミミさんは起きると凄い勢いで俺から離れる。

少し顔が赤くなってるけど暑かったかな?


・ミミ

「ご、ごめんなさいライオットさん。

アタシ、寝ちゃってて、、、。」


・「大丈夫ですよ〜!ゆっくり出来たのなら良かった。サリスさんから起こしてくれって頼まれてたので起きてくれて助かりました。」


・マルチ

「あれ、ミミ?

むむむ、これは。

セリス、リーシュ。」


マルチが馬車の中に戻って行った。

なんか3人で話してるけどなんの話だろう?

、、、めっちゃこっち睨んでない?

見なかった事にしよう。


・ミミ

「やだ、恥ずかしい。」


ミミさんのキャラが仕事バージョンと重なって変なキャラになってる、これはそっとしておいた方がいいかな。


・サリス

「お待たせ、通過して大丈夫よ、既に王様直々の書面が来ててくれたわ。流石の手際よね、ではここからはミミが操縦してね。

ってミミ、どうかしたの?」


・ミミ

「な、何でもないよ。

ダンジョンに行けば良いんだよね。

オッケー任せて。」


俺はミミさんと操縦を変わる。

隣の席に付きステータスの確認をする


レベル17 所持金 16309c

筋力 78 +20(特 +20(加

知力 95 +20(特 +40(加

敏捷性 92 +30(特


・スキル

自動マーカー、マップ、精神自動回復、順応力 


・魔法

癒しの鼓動

風魔法 23 炎魔法 15 水属性 28


・技能

剣術8  補正レベル1 筋力 2 敏捷生 2

杖術1

盾術1

体術19  補正レベル3 筋力 8 俊敏性 12

射撃9 補正レベル1 筋力 2 俊敏性 2


・特殊技能 補正値パッシブ(特

採取12 補正レベル2 筋力 10 知力 10

採掘11 補正レベル2 筋力 10 敏捷性 10

魔装8  補正値レベル1 知力 10

操舵12 補正レベル2 俊敏性 20


・加工技能 補正値パッシブ(加

裁縫レベル10 補正レベル2 知力 20

鍛治レベル10 補正レベル2 筋力 20

錬金レベル10 補正レベル2 知力 20


敵を倒してないのにレベルが上がってる。

何故だろう?

新しい経験すると経験値が入る感じ?

よく解らないけどとりあえず喜んでおこう。

しかしパッシブは嬉しいねぇ。


・ミミ

「みんな、着いたよ!」


馬車が止まる。

遂にダンジョンに到着だ。

どんな冒険が待っているのかな?

楽しみだぁ。

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