◇第40話◇綿菓子と金太郎
美容院へ行ってきた。
ずっとショートヘアーだけど、今回はいつもより、ちょっと短めに。
髪もヘアマニキュアしてもらって、ボサボサ頭もサッパリして。
(わたしは、かなり前からの若白髪なので、オシャレというより、白髪染めの意味合いが大きいのだけど)
心なしか髪も生き返った感じ?
美容院での待ち時間。
ヘアカタログがあったので、どれどれと見てみる。
街で見つけたオンナノコ達の特集ページ。
今時のオンナノコ達は、みんなそれぞれにキュート。
髪型も色々工夫してたり考えてるのがわかって微笑ましい。
そんな中、綿菓子みたいな優しげな雰囲気のコ。
柔らかそうな髪にふんわりとしたウェーブが顔立ちや表情に、とても似合ってる。
それに笑顔が、なんとも愛らしい。
なんていうか……パステルピンクの似合うオンナノコ。
わたしとは対極にいるような。
(年齢のことは、さておいて)
わたしが、ずっと憧れ続けてなりたかった、そんなオンナノコ。
外見は生まれもったものが大きいから仕方ないのだけど。
ある程度の年齢を重ねた大人の女性でも柔らかな雰囲気を持つ、可愛らしいヒトは沢山いる。
今、考えてみたら、わたしのトモダチもみんなそのタイプだし。
この違いは、どこにあるんだろうなぁ。
◆
わたしの顔を知ってる人は納得だろうけど、わたしは凛々しい(?)オトコ顔だ。
それも金太郎をもっとアッサリ薄めたような?顔をしている。
これは仕方ない。生まれついてのものだし。
ただ元々そうだったけど、歳を取るごとに変な具合に凛々しさが増してきたような気がする。
ものすごーーく良く言えば、凛とし過ぎちゃいました、みたいな。
芯が張り詰めた?戦闘顔。
そういえば漫画の『サイボーグ009』の004(全身武器の)に似てるって言われたことあるなぁ。004は好きだし、男性としては魅力的だけど、わたし、女性だしなぁ。
写メとか撮るとそれは一層ハッキリする感じで、最近は開き直ってソレをネタにして「オトコマエになりました!」とか美容院帰りに、偶にふざけてメール添付してトモダチに送ったりしてるんだけど(迷惑なヤツでしかない(汗))
◆
美容院の行き帰り、久々に根性だしてバスに乗らずに日傘をさして歩いたんだけど、案の定というか予想通りというか、帰り着いた頃には、せっかくのセットの意味無くなるくらいに汗まみれのヨロヨロ。
シャワー浴びて氷水飲んで氷枕して薬飲んでダウン。
唯一の救いは学校から帰ってきた子供達が髪切ったことに気づいてくれて、次男や末っ子から ” 可愛くなった ” って言葉を聞けたこと。長男も ” なかなかいいじゃん!” って言ってくれた(笑)
でも、かなりアピールしたし……
すまん、息子達よ。気を遣わせるねぇ~
◆
どうしても色々考えてたら戦闘顔には、なる。言葉や表情は穏やかでも(何しろ気は小さいので)纏う空気は張り詰める。
確かに、そうじゃなきゃやっていけないってことはあるけど、それにしてもこれは宜しくないと反省。
これじゃ余計になりたい自分と遠ざかるばかりだもの。
だって仕方ないじゃんって呟く前にちょっとだけ深呼吸して、強ばった肩の力抜いてみよう。
せめて
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
*この頃のこと*
わたしは30代半ばくらいから一気に若白髪が増えてしまって(涙)
馴染みの美容師さんと相談して、この少し前からヘアマニキュアをするようになりました(今も、カット&ヘアマニキュア)
綿菓子のようなオンナノコへの憧れは、ずーっとありました。
凛々しい?オトコ顔と書いていますが、それほどキリリと印象深い訳でもなく、要するに地味でフンワリした女のコ要素が足りてないという(汗)
ココロはオトメなんですけどねぇ。
この頃は特に肩に力が入りまくってたと思います。
性格(小心者で自己主張下手)上、必死だけど空回りしてたりもあっただろうなぁ、と(汗)
そして、オンナノコらしさ、可愛らしさへの憧れとコンプレックスは今も……なのでアリマス。
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