◇第15話◇宛先のない独り言めいた手紙
昨日は掃除と洗濯をして、子供の学校へ出す申請書類と、母子関係のこれも更新の為の申請書を数通書いた。
それぞれに添付証明で免許証や保険証のコピーがいるし、書き方も違うので、なかなかにややこしい。
間違いがないように一つ一つを慎重に書いていくのは、今のわたしにとっては、かなり神経をつかうし疲れる。
これを持って今日、役所の福祉課に申請に行く。
郵送でいいものもあるが持参しないといけないものもあるので。
帽子目深に被ってメガネかけて日傘さして、子供達送り出したら、すぐに行こうと思っている。
こういう用事の外出がある前の晩は、どうにも眠れない。
本当なら掃除と洗濯して申請書書いた時点でダウンなんだけど(情けないけどこれが今の現実)
多分、これで横になったら緊張が切れて外出できなくなる。
それがわかるから気を張ってる。
ダウンするのは用事を済ませて家に帰りついてからだ。
できない、じゃ済まない。
できないっていってたら受けられる援助も受けられなくなる。
キツイもヘッタクレもない。
死活問題だからヘタレの気力のありったけを振り絞る。
◆◆◆
知人からの下請け仕事の今月分の資料は未だ届かない。
資料がないことには仕事もどうしようもない。
しなくてもいいのなら、こちらはかまわないけど、それならそれで仕事としてのケジメはつけて欲しいと思う。
もしも、わたしの体調のことを心配してくれているなら尚更。
こういうプライベートとビジネスをごっちゃにしたような、それもこれだけムラ気だと、ほとほと閉口する。
悪気などないのはわかるし、何も言うつもりもないが、もう信頼はできないし、してない。
わたしの中で、もうこの件については諦めている。
このまま連絡がなければ資料抜きで概略を元にやるしかあるまい。
しかし、これも頭の痛いこと。気が重い。
◆
個人仕事のクライアントさんは、とても感じの良い方で、こちらの方は遣り甲斐もある。
本当に細々とでも内職SOHOとしてやってこれたのは、こういう出会いがあり、精一杯した仕事に対して、それはまだまだ拙いものだろうけれども、クライアントさんが喜んでくださったから。
それを励みにしながら続けてくることができた。
◆
下請け仕事に関しては、関わったことは、わたしの判断ミスだったけど、いやそれも、やってみなければわからなかったこと。
ああいうやり方も世界もあるということがわかった。
だから無駄なことだったとは思わない。
◆◆◆
病院の受診日が迫っていて落ち着かない。
合併症は?再検査の結果が少しでも良くなっていますように。
不安と心細さと……。
わからない、はっきりしない、見えないというのが一番神経を参らせる。
心と身体の両方が、せめぎ合う様に揺れていて苦しい。
とにかく目の前のことを一つずつ。
口癖のようになった言葉を繰り返しながら。
今日を往く。
苦しさに不安に休みなくやってくるものに疲れて、消えたいと思わないわけじゃない。
それどころかヘタレな精神は、いつも逃げ場を探し続けている。
死なずにいるのは極端に臆病者だからに過ぎない。
それでも
最近、自殺のニュースを目にする度に堪らない気持ちになる。
事情は人それぞれで、だから簡単に死ぬな、なんて言えないし、そんな権利もない。
だけどそれがどれだけ酷いことでも、生きていて欲しいと願わずにはいられない。
辛いと思う。苦しいと思う。
生き地獄だから死にたいと思うんだもの。
だけど目を閉じて耳を塞いで口を閉じてでもいいから、命を自分で手放さないで欲しい。
それじゃ、生きる屍じゃないかと言われるだろうし、その通りかもしれない。
でもそれでも、生と死の間には一度渡ってしまうと、もう二度と戻れない川がある。
少なくとも生きている限り、全てが0になることはない。
ああ、わたしの言葉のなんて拙くもどかしいことか。
人様のことを色々言えるほどの立派なものなど何もなく、わかったような言葉をいくら連ねても上滑りしていくばかりで。
それでも
それでも
キレイに消えようなんてしないで。
苦しみから生き地獄から死ねば逃れられるなんて、そんな幻想に囚われないで。
いくら飛びたくても
わたしたちは鳥じゃなくて
地を這い生きる人間だから。だからね。
一緒に往こう、と言って手を繋ぐことしかできないけど
それでも
あなたに
キミに
そういいたいって思うんだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
*この頃のこと*
(以下、ちょっと長くて、毒吐き有りです)
m(_ _)m
少し触れていますが、この頃、パソコンを使った内職をしていました。
そしてそこに知人から頼まれて、その知人の下請けの様な形で仕事を受けたのですが……。
日記に書いてあるように、この知人がかなり癖のある人で。
良くいえばフレンドリー?なのかな。
付き合っているうちに女王様気質なのがわかってきて。
当然のようにワガママを通し慣れている人なんですね。
本人曰く、自分は姉御肌でサバサバしてる……っていうんですけど(苦笑)
そこは仕事として、ちゃんとしてくれないと困る、という所がルーズで、かなり振り回されました。
苦い思い出ですけど、こういう人もいるし、こういう事もあるんだって学ばせて貰ったと思います。
この知人とは仕事の区切りがついた時点で、距離をおいて離れました。
そうじゃないと、いいように利用されるだけされて振り回されるのが目に見えていたから。
後日、顔を合わせた時もケロッとして、また仕事を頼みたいという様なことを言われて、丁寧にお断りしたんですが、どれだけ図太い神経してるんだ!って呆れたのを覚えてます。
そういえば、これ以前の話の中で、自分はこんなに良くしてあげてるのに何故か人が離れていく、とお怒りでした。本人の認識は、あくまで周りに問題がある、なんですねぇ。
ご本人に悪気がないから余計に厄介なのかも。
***
子供達が小さい頃は特に、ひとり親医療に助けられました。
怪我や病気が多かったし、入院もあったから、本当に有難かったです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます