本作は魔法と武器が干戈を交える異世界を舞台として、逃亡中の公子が義賊団に助けられるところから物語は始まります。
王国宰相でありながら、国王暗殺という無実の罪を着せられた父親を助けるべく、公子は一行の助力を得るのですが、その先に待っていたのは厳しい運命と長く続く戦いの日々であったのでした。

昨今の異世界転生ものとは少し趣が異なり、往年のファンタジー作品のテイストが色濃く残る作品ですので、昔ながらのファンタジーが好きな方には特にお薦めです。

　一章の終わりまで読みました。当方、四十路間近のおっさんなのですが、中学生の頃に夢中になって読んでいた当時のラノベの数々を思い出す、懐かしい雰囲気の作品です。
　読みやすい文章で、それでいて重厚な物語。数多く登場するキャラクター達にもそれぞれ異なった魅力があり、読み進めて彼等への理解が深まるほど、その魅力も増していきます。
　最初からたくさんの登場人物が出てくるので覚えるまでが少し大変でしたが、そこさえ越えればどんどんこの物語にのめり込めるでしょう。
　同世代には文句無しにオススメですが、今の子供達にも是非読んで欲しい作品です。

ファンタジーを愛する人ならば胸熱くする王道の展開。
悲しみを背負いながらも若き主人公は立ち上がります！

最近のライトノベルのようなチート感がないので派手な場面はありません。
ですが、王道を征く物語ゆえ主人公の成長を共に見守ることができるので感情移入しやすい作品です。

当然ですが人によって合う合わないはあると思います。それでも、ファンタジーが好きな方には気に入ってもらえる作品だと思います！

文章も丁寧に書かれているので読みやすいです。

現段階ではまだ完結していません。

今後、どのように物語が展開していくかを楽しこともできます。

是非、読んで見て下さい。

　「平原の義賊団」と呼ばれる盗賊たちのもとに「詳細のわからない依頼」が舞い込み、直後、彼らは逃亡中の一団を目撃する――という運命的な始まりのこの物語は、陰謀によって陥れられた公爵家の若き公子を中心として進んでゆきます。
　公子フレリオはまだほんの十五歳。依頼により、または彼を慕って行動を共にする者たちは、青年盗賊から老騎士まで年代も性別も得意分野も様々。多種多様の人物たちの個性をしっかり書き分けつつ、公爵家が巻き込まれた陰謀の背後も丁寧に描きだしていくので、わりと早い段階で公子が置かれている立場が明確にされていきます。
　そして、彼らが目指すべきものについても。

　派手な魔法や魔物が出てくるわけではなく、第一章で描かれていくのは人と人との関わり合い。視点を交代する一人称によって、公子側、義賊団側、それぞれに願いや想いがあることを感じることができます。
　王があり階級がある王政貴族社会では個人の力など微々たるもので、義賊団がどんなに強くても、公子がどれほど理想に対して真摯であろうとも、現実は容赦ありません。だからこそ読み手としても、彼らの往く道の先を見守りたい、そう共感させられました。

　困難も出会いもまだまだ序の口だろうと思える、長編を予感させる戦記モノですが、そういう物語に飢えている方も多いのでは、と思います。
　王道であり、懐かしさをも感じさせてくれる、愛と勇気のファンタ… 続きを読む

剣に馬、貴族に領主にと重厚なファンタジーを求める方の期待を裏切らない作品です！
この作品の魅力は単純な部分だけではなく政治部分もしっかりと描いてい作中で活かしていっていることです。

公子の依頼を、弱き者のために戦う義賊達が受けたことから始まる物語……この時点で刺さる人には十分すぎるほど刺さるでしょう。

私にも刺さっています(笑)

今はまだ第五話までしか読めていませんが、どんどん話が大きく動… 続きを読む