第67話なんと私は幸せ者なのだろうか

しかし、この私が王妃になった暁には死にたいと心の底から思える程の苦痛を与えてやろうと心に強く刻むのであった。





「遅くなりましたがここで感謝の言葉を代表として我から皆様へ述べさせて頂きたく思います。本日は王国立魔術学園が主催となって開かれたダンスパーティーへお越しいただき誠にありがとうございます。数年前のあの事件をここにいる皆さま含めて一致団結の元────」


ダンスパーティーは問題なく進行していき、躍る方もまばらになって来た所で私のクロード殿下が特設された高台へと上がり、今日集まって来て頂いた、魔術学園の学生ではない来賓の方々へ感謝の言葉を述べ始めるのが見えた。


あぁ、下々の者達へ発言するクロード殿下はやはり物凄くかっこよく、そして凛々しく、まさに私の王子様といった風貌であり、私はその姿を見てクロード殿下の事を更に好きになってしまう。


唯一欠点を上げるとするならば下々の者達へ少し言葉使い等が下手ではないか?と思う位なのだが、その点に関してはおいおい私自ら一国の王としての威厳を出す様にと矯正していけば問題ないだろう。


「────そして今日このおめでたい日に、もう一つ我からめでたい事を発表させて頂く事をお許しください。今私には婚約者がおりますが、本日を持ちまして婚約者から正式に我が妻とさせて頂きます事をここで発表させて頂きます。式につきましては後日日時等が決まり次第各家へと招待状をお配り致しますのでお手数をお掛け致しますが今しばらくお待ちいただきますよう何卒宜しくお願い致します」


そしてクロード殿下の話は婚約者の話へと変わって行き、そしてその瞬間会場から割れんばかりの拍手と歓声が方々から聞こえてくる。


あぁ、なんと私は幸せ者なのだろうか。


これ程の者に祝福をされながらの婚姻の発表。


あぁ、もう我慢がならないっ!


クロード殿下は結婚すると明確に申したのだ。


もう既に私が王妃となったも同然であろう。


我慢する必要などあろうものか。


そして私は優雅にクロード殿下の元へ歩み、壇上へ上るとクロード殿下の隣へと立つ。


そして見える景色は下々の者達が驚愕している姿。


どうせ下々の者達は結婚相手はリーシャ等という糞の役にも立たない女であろうと思っていたのだろう。


それだけに下々の者達その表情が快感となって私を貫いてくる。


あぁ、今そのリーシャはどのような表情で私を見ているのだろうか?


想像しただけで果ててしまいそうである。




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皆さまっ!沢山のご声援ありがとうございますっ!ありがとうございますっ!


やる気がみなぎり今まで通り毎日二話更新出来そうな気がしますっ!


ただ、毎週木曜は仕事終わりにバドミントンをしておりますので時間が取れず更新出来ない可能性が御座います。


コレからはアイリーンさんへロジックハラスメントをして行く流れですので何卒宜しくお願いしますっ!


長々とやって来た分スムーズにロジハラして行きたいと思いますっ!


そして空いた時間にでも「転生悪役令嬢は闇の秘密結社を作る」を読んで頂ければ幸いで御座います。


では残すところメインディッシュとデザートでのみで御座います為、最後までお付き合い頂ければと思いますっ!

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