第21話 一気に17層目のボスダンジョン攻略!

 俺と亡きルイの爆裂魔法のせいで層を7層壊してしまった。

 そして今、俺たちは7層も上を目指してユリの浮遊魔法を使って向かっている。


「あとちょっとで着きそうか?ユリ?」


「はい、あと10分くらいかと…」


 あと10分か、あとちょっとではあるけど……

 俺からしたらすごく長いんだよなー、時間があればすぐゲームをしたくなる。

 でも、こうしたのは俺のせいでもあるから何も言えない……


 そう思いながら、上に浮いていった。

 そして10分経って17層につくことができた。



 17層目


「お疲れ様!特にユリ、お前1人で全員をずっと浮かせていたからな、ありがとな!」


 もしユリが浮遊魔法をすることを忘れていることでもあったら俺たちは真っ逆さまだから…

 これは本当にユリに感謝だな……


「ユリはやるべきことをやっただけですので!」


 すごいな、ユリは、これをできる人は本当に心が広いやつぐらいだぞ?

 それは俺もそうなのか?……絶対違うな。

 それはいいとしてもう攻略に向かわないと……

 またあんなモンスターが出てきたらほかのみんなも……

 こんな縁起の悪いことを考えないでおこう。


「みんな!まだ戦えるか?」


「アキ!?何普通のことを…当たり前でしょ!あんなことがあったら、

 あのテンセイシャを倒さずにはいられないよ!」


 レナはそう思ってくれるのか、

 で、スタミナは有り余っている…すごいなレナは、

 ユリとショウも、


「アキさんについていきますよ!」


「そうだ!お前のパーティーの一員だしな!」


 みんななんだかんだいいやつだからな。

 こいつらを仲間にしてなかったら、ここまで来てないかもしれないからな!


「それじゃあラスボスのテンセイシャを早く倒すためにとりあえず

 17層目のボスダンジョンを攻略するぞ!」


「頑張ろうー!!」


 そう言って17層目のボスダンジョンに俺の位置把握を使って向かった。



 17層目ボスダンジョン前


 俺たちがボスダンジョン前まで来た。

 そのボスダンジョン前にでかい扉があった。


「こんな扉前にもあったよな、確か引いたら開いたよな…」


「大丈夫!こんなの簡単だから!」


 レナはそう言って扉を引いた。


 絶対に俺の聞いてすぐ知ってますよ感を出したよな…

 なんてずる賢いやつだ…


 けれど扉が開かなかった。

 レナの代わりに開けようと扉を押すとすぐに開いた。


「開いたぞ!よし!行こう!」


 レナはすごく落ち込みながらダンジョンに入っていった。



 17層ダンジョン内


「マジックコマンド、ポイズンブレス!」


「マジック、ファイヤ!」


「スキル、火炎斬り、ショウ!」


「はい!レナさん!スキル、ダブルスラッシュ!」


 みんなチームワークが良すぎてすぐに1ステージ、2ステージ目とクリアしていった。



 5ステージ目


 5ステージまですぐに来てしまった。

 俺たちチーターパーティーだったら普通か…


「おい!5ステージ目だぞ、油断するな!」


「分かってるよアキ!」


 大体のダンジョンは、4か5ステージ目からいきなりモンスターが強くなっている。

 4ステージ目はスライムとかオークの集まりだったからな…5ステージ目から強くなると俺は思っている。


 そう思いながら進んでいた、けれど敵が全く出てこなかった。


「あれ?まだ誰もここまで攻略していないはずなのに…」


 いくら進んでも敵は出てこなかった。

 ついには5ステージ目のボス部屋の前まで来てしまった。


 これは何か嫌な予感がする…

 ここまで来ても5ステージ目のモンスターは0、

 今回の層のボスが強いのかこれからの5ステージ目のボスが強いのか。

 そのことが不安だった、そして5ステージ目のボス部屋に入った。



 5ステージ目のボス部屋


 俺は疑問が何個かありながらも入っていった。

 入って見えた敵に全員が驚愕した、その敵が、ボールだった。


「はぁ?ボールが敵?そんなことあるはずがない…」


 ボールだと相手は戦えない、戦う方法がないからだ。

 けれど一応ボスではある…油断はまだしないほうがよさそうだな。


「みんな!ちゃちゃっと倒して17層目のボスに行こう!」


「おーーーーー!」



 俺はすぐにスキルを使った。


「スキル、夢幻連斬り!」


 俺はボールをみじん切りにした。

 すぐに5ステージ目のボスを俺は倒してしまった。


「アキさん、こんなボスもいるんですね…」


「そうだな、」


 正直俺は面白くないなと思いながら17層目のボス部屋に向かった。


 17層目ボス部屋


 今回のボスは体が黄色の鳥で、雷魔法を打ってきた、雷鳥だ。

 体力を見ると10万、そこまで高くはない。

 そう思っていると、すぐに雷鳥は雷魔法を打ってきた。


「ユリ、リフレクターを!」


「はい!リフレクター!」


 ユリのリフレクターで雷鳥の雷魔法をはじき返して、

 逆に雷鳥にあてることができたが、そのせいで雷鳥が怒り出してしまった。

 そのとき、体が水色に変化をした。


「体の色が変わった!?雷鳥の属性でも変わったのか?」


 雷鳥は水魔法を打ってきた、

 俺はその魔法をよけながら倒す方法を探っていた。


 やっぱり属性が変わっていたな…

 それなら雷魔法が効くようになったのかもしれない…


「マジックコマンド、ライグーン!」


 俺が雷魔法を放つと

予想通り雷魔法が効くようになっていて撃ち落とすことができた。

 雷鳥はマヒ状態になったまま下で暴れている。


「みんな!一気に畳みかけるぞ!」


 俺たちは全員で魔法を撃ったり、スキルを使うなどしてボッコボコにした。

 みるみる雷鳥の体力がなくなっていき、雷鳥を倒すことができた。


「おい、アキ、なんか倒したぞ!」


 みんな倒したのかどうかわからないくらい速く倒してしまった…

 これはチート能力者がいないと味わえないものだけれど……


「それじゃあ次に……」


 そのとき、後ろから声がした。


「おーーーい!ワープさせてあげるよ!」


 俺は何を言っているのか理解ができなかった。


「どういうことだ?」


 そう聞くと、


「あの、48層まではワープが…」


「ごめんやめとく」


 俺はあんまり進みすぎることは嫌だった。

 でもこいつがだれなのかを知りたくなった……

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