第210話シュワちゃんのお悩み相談所2
「えーそれではご登場してもらいましょう! 一人目の悩めるライバーはこの人だ!」
「宇月です。この前マネージャーさんにシオンと恋仲になったことを報告したら、犯罪を疑われました」
「……………………」
「宇月です。シオンのマネージャーさんにも恋仲になったことを報告したら、精神が錯乱していないかと心配されました」
「あの~」
「宇月です。ライブオンの社長にも恋仲になったことを報告したら、冗談はAVの中だけにしとけと言われました」
「おい」
「宇月です。昔時間停止モノ百合AVに出演したときなぜか普通に動けてしまい、これは自力でなんとかしなければと意地で瞬きどころか呼吸まで停止させて気絶しかけたことがあります」
「おいそこのばか」
「宇月です。この尋常じゃないプロ意識を見せた私に監督がかけた言葉は『君やばいね』でした」
「淡雪です。最近とうとう清楚ネタでイジられることも減りました」
「ちゃんとお悩み相談しなよ」
「自分で掛けた梯子切り落とすな」
コメント
:wwwwww
:うわっ、聖様だ!
:草
:ヒ〇シネタとか懐かしい、好きだったなぁ
:今もアウトドアとかで大人気だぞ
:君やばいね
:え? 時間停止モノで動けたとか聖様すげぇ! 耐性スキルとか持ってるんかな?
:社長の言葉思い出せ
:ぇ……もしかしてあれってヤラセなの?
:時間停止モノは9割偽物ってそこら中で言われてるだろうが
:時間停止をくらった側が時間停止をやり返すジ〇ジョみたいな展開のやつないかな
「えーというわけでね、やぁ諸君、皆の聖様が登場だよ。今日はね、淡雪君が悩みを聞いてくれると言うから足を運んでみたんだ」
「すみません、お引き取り願えますか?」
「え、どうしてだい?」
「うちの相談所は聖様お断りとなっておりますので」
「まさかの個人指定!? 出禁ってことかい!? まだ私なにもしてないのに!?」
「まだってことはやらかす気あるのかよ」
「まぁまぁ一旦落ち着きたまえ。ちゃんと悩みがあって来たのは嘘じゃないんだ」
「本当ですか? 悩めるライバーかと思ったら悩みの種が来てブチギレそうになりましたが、まぁそういうことなら入店を許可しましょう」
コメント
:収益化剥奪の次はなにやらかしたんや
:とうとう垢BANかな?
:シオンママと別れそうに一票
というわけで、一人目のライバーはこの赤い変態だ。
例の収益化剥奪の後から人間味がある言動も増え、親しみやすくなったと言われている聖様。今では収益化もとっくに戻っているが、その本質は変わらずガチ百合&下ネタbot。
開幕のテンションの時点でろくでもないことしか言い出さない気しかしないが、まぁ話は聞いてやろう。
「それで、今日はどうしました?」
「うん……今日はね、聖様のシオンのことについて相談があるんだ」
「お前のじゃねーよ。まぁいいや、それでどうしたんですか? コメントにもあった通りもう別れそうにでもなりましたか?」
「いや、そこは問題ない。順調に仲を深め合っているよ」
「そうですか、それで、どこまでいったんです?」
「え?」
「どこまでヤッたんです?」
「ええ?」
「ええじゃねぇよSEXしたのかって聞いてんだよゴラァーー!!」
「ええええええ!?」
らしくない大声をあげた後、もじもじとした様子で口ごもり、目を泳がせる聖様。は?
「えーっとだね、ほら、そこはあれだよ、プライベートってやつだからさ。だからあのね、ご想像にお任せします……みたいな? あはは」
「いぎぃぃぃぃぃ!!!!」
「ど、どうしたんだい淡雪君? そんな奇声を出して……」
「うるさーい! なんなんだよ! 今更純情ぶるなよ! ド変態なら常にド変態でいろよ! なんで今更照れてんだよ!」
「あ、あれ? 淡雪君、収益化剥奪されたときはなんだかんだ言いつつも聖様の変化を喜んでくれてなかったかい?」
「そうだったかもしれないけど! 聖様がかわいいと思ったら私はなにか大切なものに負けた気がするんだよ!」
「お? なんだいなんだい? とうとう淡雪くんもこの聖様の魅力に気が付いたのかい? お? お?」
「ふぅ、うざすぎて落ち着いた。やっぱり聖様はこうじゃないとな」
「相変わらず淡雪君は面白い子だなぁ」
コメント
:最近の聖様はこういう一面が見えるようになったよなぁ
:微妙な変化だけど、シオンちゃんの影響やろなぁ
:かわいい(怒)
「それで、話を脱線させちゃってすみません。シオンママのことでしたよね」
「うんそうそう。シオンって皆知っての通り赤ちゃん大好きなわけだよ」
「そうですね」
「だから聖様に『ねぇ聖! 毛剃ってほぼツルツルにしてみない? きっとかわいいよ!』って言ってきたんだよ。どうすればいいと思う?」
「お前もう帰れよ」
「え、どうしてだい?」
「いや、聖様脱毛事情とか死ぬほどどうでもいいんですけど。勝手にやればいいじゃないですか」
「脱毛って言ったって髪の毛だよ?」
「――――は?」
今なんと……?
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