第43話プニキリベンジ2

「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」


視覚的要素を完全否定する消える魔球に翻弄され、みるみる内に積みあがっていく空振りの山。

しかもこんな魔球を40球のうち28本もホームランを打たなければいけない。

プニキリベンジ完! 淡雪先生の次回作にご期待ください。


「流石一応はこのゲームのラスボス的存在、甘くはないね」

「逃げるんだぁ……勝てるわけがない……」


コメント

:ヘタレ王子化してて草

:これが噂に聞くヤキウか、おそろしや

:ティガは頑張ればいける! 

:諦めんなよ!!

:SYUUUUUUーーーZO!☆


「しかたないにゃー。ネコマが一肌脱ぎますか! おい淡雪ちゃんよ!」

「あ、ネコマ先輩? 大きな星がついたり消えたりしている……S〇X!!!」

「精神崩壊してるところ申し訳ないけど、私の教えを忘れたか! それを思い出せばこんなワンパターンな相手衛宮〇郎が言峰〇礼に挑むようなものだ!☆」

「それ超絶接戦なんですがその」

「そんな簡単にこんな化け物に勝てるわけないだろ、いい加減にしろ!」

「もしかしてネコマ先輩ストゼロキメてます?」


コメント

:勢いだけで会話すんなwww

:脳死具合がたまらないんじゃぁ

:まぁ簡単に勝てるとは一言も言ってないですしお寿司

:突然の不意打ちS〇Xやめろwww

:身体を(ストゼロが)通して出る力

:キマッテマス・アワッコ


「淡雪ちゃんに足りないもの! それは!  情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ! そしてなによりもォォォオオオオッ!!」

「な、なによりも……?」

「ストゼロが足りない!!」

「は?」

「間違えた、リズムが足りない!!」

「絶対わざとですよね!」


コラボ前から分かってはいたけど、ネコマ先輩かなりの冗談好きな人だな。

まぁ存在自体が冗談みたいな映画とかゲーム好んでるくらいだから必然か。

ちなみに最近のお気に入りゲームは『最後の剣』ってやつらしいですよ。ネコマ先輩曰く『逆オーパーツみたいなゲーム』とのこと。

……なんだか話が逸れてしまったが、確かリズムが足りないと言われたよね。


「とりあえず最初はクリア度外視でどれくらいのタイミングでバットを振ればホームラン打てるか覚えようか」

「了解です」


とは言っても球が目で見えない以上勘で振ってみるしかない。

お、やっと当たった!


「いいぞ淡雪ちゃん! 後は全く同じタイミングで振るだけだ」

「は、はい!」


なるほど! このティガカスの投げる球、見えないだけで球速は全く変わってないのか!

だからネコマ先輩のリズムを覚えるというアドバイスがオウカス以上に有効になる。

よしよし! 時間と共にホームランがよく出るようになってきたぞ!

体で覚えるだけだから意外と打てる、見た目に騙されやすいけどオウカスよりよっぽど良心的な気がしてきた。


コメント

:うまいやん!

:なんだかんだティガカスが一番やってて楽しかったかもしれん

:プニキは音ゲーだった?


ほらもうノルマ間近だ。

なれたら球消すくらいどうってことないね(感覚麻痺)


「はいおゆ~」

「にゃにゃーん! おめでとー」


結局オウカスよりずっと早くティガカスをクリアすることができた。

あれ、ということは……


「プニキクリアした!?」


さっきネコマ先輩こいつがラスボスだって言ってたよね?

と、とうとうこの時が――


「なにを言ってるんだ淡雪ちゃん、ここからが本番だぞ」

「へ? だってさっきティガカスがラスボスだって……」

「クリアとは言ってないよー。このゲームにはね、裏ボスがいるんだよ」

「うら……ぼす……」


顔から血の気が引いていくのが分かる。

確かにゲームの対戦相手選択画面には、ティガカスの次のキャラクターとして一人の少年が選択可能になっていた。


コメント

:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

:ここからが本当の地獄だ!

:長いチュートリアルだった

:こいつだけは絶対に許さない、絶対にだ

:憎悪ニキ草


「さて、このキャラクターがいなかったらこのゲームがここまで鬼畜と言われることはなかったんじゃないかな? いよいよプニキの伝説『ロビカス』討伐の始まりだよ」

「おらこんなげぇむいやだぁ、おらこんなげぇむいやだぁ、ストゼロをのむだぁ~」

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