第35話「――――」
???です。
どこ。
ここはどこ。
暗い。
とても暗い。
寒い。
とても寒い。
ない。
何もない。
そこで戻ってきたのだと認識した。
何故?
何処へ行ったのか。
温かったあの存在は何処へ行ったのだろう。
見つからない。
何処にも見つからない。
離れてしまった?
こうして探そうと思うのはいつぶりだろうか。
そもそもあっただろうか。
ずっと眠っていた
目覚めた時はあったかもしれない。
無かったかもしれない。
今となっては曖昧なものとなっているようだ。
眠っている間は
しかし、あの存在は側で繋がっていた。
数少ない存在の中で強く認識できた。
温もり以外があった。
何もかもが懐かしく、久しぶりだった。
どうして?
どうして離れてしまった?
呼ばれた時は確かにあの存在はいた。
しかし、すぐに少しの間だけ眠ることになってしまった。
起きた時には、側には見当たらなかった。
どうして?どうして?
ならばどうする。
探すしかない。
探すことができる。ならば探そう。
感じよう。
…………………。
感じる。
それだけで安堵が生まれる。
大丈夫だと断言と確信を持てる。
あの存在しか認められないのだ。
いつかはあの存在が消えると分かっていたとしても、新たな存在を求めることになるのだとしても。
数少ない温もり。
断つことしか、奪うことしかできない
早く、早く行こうと焦る気持ちが募る。
行かなくてはならない。
この気持ち以外に、その理由がある気がするざわめきがさらに焦燥を煽る。
だから必ず…………
――――
どうも翔丸です。
昨日に続き感想欄を解放してます。
よろしくお願いいたします。
誤字脱字報告、評価ありがとうございます。
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