蒼穹の風 ~遥かなる山河に~

作者 三久間 優偉

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★★★ Excellent!!!

戦争を忘れてはならない。
そう痛烈に感じさせられました。

当時、私たちと同じように、大切な家族が、恋人が、配偶者がいて、その大切な人を護るために命をかけて戦っていた人がいることを忘れてはならない。

私たちは今を懸命に生きることができているだろうか?
過酷な現実で懸命に生き抜いた人たちに恥じぬ生き方をしたい。そう思わされました。

かなり綿密に勉強されて書かれたのだろうなと感心しました。
また、情景がありありと伝わる筆力も本当に素晴らしいです。

ぜひ沢山の人に読んで欲しいです。

★★★ Excellent!!!

時代は第二次世界大戦末期。
「愛するものと共に生きたい」
そう願いながらも、愛する人を守るため、国を守るため、空へ飛び立った若者たちの壮絶な物語。
 引き込まれるドッグファイト(空中戦)の描写の間にも、死を覚悟したはずなのに、心をよぎる愛する人への想い……その切なさは涙なしには語れない。

作品の完成度はもとより、情景描写や心模様など、巧みな筆遣いは小説を書く者として、とても参考になる作品でもあります。
ゆるい世界に浸っているわたしたちこそ、必見の名作と言えるでしょう。

★★★ Excellent!!!

子供の頃、八月になるとテレビや新聞が戦争の話題でうめつくされていたことを思い出します。

最近ではその分量も少なくなってきましたが、この物語は初々しい夫婦の切ない想いと、迫真の戦闘描写で、ただの記録としてではなく、戦争というものがいかに人々の大切なものを奪っていったのかを静かに思い起こさせてくれます。

大切な人を心の底から大切に思うからこそ葛藤する和人の姿は、当時の日本では珍しいことではなかったのかもしれないと思うと、本当に切ない気持ちになりました。

未来に向けて進む若者たちへ、ぜひともこの八月に読んでみて欲しい一作です。

素晴らしい作品をありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

この時期はTVなどで当時の特番が放映されますが、戦争の生々しい感じに抵抗があり、どちらかと言うと避けていました。
もちろん戦争は悪いし、二度と起こしてはいけないと思うのですが。

本作は架空の小説という事で戦争の生々しさからは一歩ひいて(でもリアリティあります)、登場人物の気持ちに感情移入しまくり涙腺緩みまくりで読み進められると思います。

何気ない日常がいかに大切か。
無関心は罪かもしれません……。

★★★ Excellent!!!

作者の三隈さんが、最後の後書きでおっしゃっているのですが、戦争や特攻隊を美化するのではなく、ある思考に偏るのでもなく、淡々とその時代を生きた人の想いを描いています。

切なくなったり、悲しくなったり、涙もろい人は泣くでしょうが、戦争小説が苦手な人でも読めます。

読んだのならきっと、回りの人に優しくしたくなるはず。現に私も子供に優しくしたくなった。

月並みな感想ですが、笑顔で過ごせる毎日に感謝です。

★★★ Excellent!!!

平和な今を生きる私たちが今読まなければならない物語です。

戦争を知らずに育った私たち、その私たちの生活には悲しい戦争の時代に生きて、死んでいった多くの人がいます。
丁寧に書かれた文章に涙が出ました。

終戦の日がもうすぐやってきます。

私たちと同世代やあなた達と同じように青春を送りたかっただろう。

忘れてはいけない、そう思える物語です。