第三十二髪 翼人の 真なる願い 想い馳せ
そこには、本で見た通りの
地面にほど近いところから生えた大きな葉は四方八方に広がり、群生しすぎていて押し合い
しかも、密集したそれらは互いの葉同士が
慎太郎はげんなりとした表情になった。
予想とは全く違う展開であり、予想だにしない
標高の高い所ならではの強い風が舞い
風による追い打ちに、大きくため息をついた。
とはいえ、すぐに見つかったことは幸運であった。
一行はさっそく作業に取り掛かる。
大地の
本によると全く害がない花の一種とのことだが、念には念を、である。
それを横目で見ながら、慎太郎は疑問が
どれくらいの距離が飛べるかはさておき、飛行が可能なハーピィ達はここへ来るのはさほど「難しく」はないだろう。
天馬という飛びきりの秘密兵器があるとはいえ、現地人ではない慎太郎一行ですら、やすやすと来られたのだから。
しかも、先日のような迷宮のような
要するに、簡単過ぎるのだ。
では、なぜこの依頼が出来れば引き受けるとしたのか。昨日の拒絶がまるで幻だったのではないかと感じられるくらいだった。
あれこれ考えているうちに大巫女が手提げの
ほんのりと
疑問は、後で本人に聞けば分かる、と。
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