第零髪　引き換えの　毛根何も　無い頭部

第一髪　慎太郎　という男の　人となり

第二髪　森の中　回る轍で　目を覚ます　　

第三髪　再びの　危機に男は　詠み上げる　

第四髪　空を駆け　黒き巨人と　対峙する

第五髪　祝宴で　杯あおる彼に　皆笑顔　

第六髪　花の香　薫る寝室　身寄せられ

第七髪　夢なのか　ありふれた日に　落つる髪　

第八髪　真剣に　向き合う姿　手に異本　

第九髪　拍子抜け　げに素晴らしき　夜はしじま

第十髪　邪魔者と　むげな扱い　父寂し

第十一髪　滅びゆく　地へ舞い戻る　薄き者

第十二髪　もこもこの　鳴く声未来　暗示する

第十三髪　書を読みて　世界のことを　深く知る

第十四髪　馴染み深い　風呂場の景色　いい湯だな

第十五髪　屈強な　男の過去を　知る機会

第十六髪　束の間の　日常という　ありがたさ

第十七髪　冒険の　気持ち高鳴る　迷宮へ

第十八髪　頭にくる　笑いふりまく　大地神

第十九髪　毛を求め　激しさを増す　いくさばよ

第二十髪　また一歩　獣の影が　にじり寄る

第二十一髪　懸命の　大脱出や　結末は

第二十二髪　苦難越え　大地のカミと　いざさらば　

第二十三髪　垣間見る　日常の朝　穏やかで

第二十四髪　いざ西へ　風そよぐ旅　潜む陰

第二十五髪　羽衣に　恋焦がれるも　塩対応

第二十六髪　君は聞く　湖面に映る　物語

第二十七髪　君は識る　毟り取られた　いのち達

第二十八髪　君選ぶ　数々の想い　噛み締めて

第二十九髪　決意する　艱難辛苦　乗り越えて

第三十髪　カミハエの　羽衣求め　挑む課題

第三十一髪　意外にも　ゆめまぼろしは　すぐうつつ

第三十二髪　翼人の　真なる願い　想い馳せ　　

第三十三髪　生い茂る　花弁と思い　怒り買う

第三十四髪　けばけばし　鶴とこころを　通わせる

第三十五髪　帰還した　一行に意外な　厚遇が

第三十六髪　それは過去　でも未来でも　ある願い

第三十七髪　わだかまり　解ける素敵な　おもてなし　　

第三十八髪　打ち明ける　おさな軍師の　過去話

第三十九髪　想い知り　厚く励ます　薄き漢

第四十髪　それぞれの　想い巡る夜　更けてゆく

第四十一髪　神八重の　羽衣ついに　ご対面

第四十二髪　袖通し　着慣れた服に　意気揚々

第四十三髪　念願の　ブツも手に入れ　喜ぶも

第四十四髪　結末を　変える祈りの　符を詠んで

第四十五髪　旅路終え　想い深まる　あかね色

第四十六髪　呼び起こす　神の力持つ　白き獣　　

第四十七髪　意外にも　フレンドリーだね　白き獣

第四十八髪　歪む視界　こぼれる記憶　遠ざかる

第四十九髪　我が娘　そんなに泣くな　父はいる