恋をした君と振り回される僕

65話 【さくらの悩み】

こんにちは！ 私視点では初めましてですね。いつも読んで頂いてありがとうございます！ 放課後掃除に向かったら今日はお休みと言われました〜。ラッキーです！ 教室はまだ掃除中かな、ゆっくり戻ります〜！ 今日もふーくんと帰りますよー！

「…ねぇ、…ちょうだいって…」

ん？ あの辺で女子の話し声が。あんまり人がいるイメージじゃないけどなぁ。

「あの今日はちょっと…」

何してるのかな。

「は？ 昨日もじゃん。持ってきてんだろ、貸せって」

え、かつあげってやつ？ 女子が…女子に…。ろ…録画しよ…。

「あ…。明日は絶対持ってくるので…」

「おー、入ってるじゃーん！」

ひどい！ 怯えてるじゃん！

「それは…今日は必要なので…」

証拠も撮ったし…止めに行こうか…。ちょっと怖いけど。

「えー？ 聞こえないなー。ありがとね？」

よし、行こう！

「何してるのかなー」

おぉ…いじめっ子側3人もいる…。やめといた方がよかったかな。

「え。あ、今〜ここでお話してただけです〜！」

ごまかしてくるとは…人数で負けてるし、証拠って動画出すのは危ないかな…。

「そうなんだ〜！ ここに人がいるの珍しいから見に来ちゃった！」

言い訳難しいよ〜！ …って、あれ？ あの子見たことあるような…。

「じゃあ私たち帰るとこだったんで行きますね！」

逃げ足が早いこと…。いや、お金取ったからもういいって感じか。あ！ いじめられてたっぽい子も行っちゃう！

「…あの！」

とっさに手を掴んでしまった。

「…は、はい」

「時間ある？ あっちの荷物片付ける人探してもいたんだ〜」

「大丈夫です…」

静かに話す感じの子だなぁ。いい子そうなのに…それで標的にされたのかな。

「由美香力ないし、私たち行きますかー？」

うわ、この子1人にするのも嫌なの？ どんだけ嫌ってるんだろう…。

「いや、1人で大丈夫だから。えっと、ゆみかちゃん？」

「はい」

「ゆみかちゃんにお願いするね〜、ありがとう！ 皆は帰っちゃって大丈夫だよ〜！」

「…わかりました〜！ またね、由美香！」

「…うん、またね」

どういう関係なんだろう…。

急に呼び止めて、私おせっかいかもしれないなぁ。