あ、まだふーくん戻ってきてないか〜。座って待ってよ〜。

うーん、ふーくんにも相談しちゃダメだよね…。うん、誰にもって言ってたからやめとこう。いじめってなんでするんだろう。さっきまではちょっと怖くて考えてなかったけど、友達だったとしても無理やりお金取るのひどいよ！絶対いじめだった！うー、イライラしてきちゃったよー！！

「さくらー、さくら。帰らないのかー？」

「へ、あ！ふーくん、ごめんね。ぼーっとしてた！」

ふーくんいつからいたんだろう、考えてて気づかなかった〜…。

「なんかあったか？」

「ううん、何もないよ〜。帰ろ？」

さすが、ふーくんだなぁ。ちゃんとごまかせた…かなぁ。

ゆみかちゃん…あの後大丈夫だったかなぁ。連絡くれるかなぁ…。私にできることって何だろう…。

「さくら、大丈夫か？」

あ！また考え込んじゃった！えっと…ふーくんは智くんの話をしてた…よね？

「あ。ごめんね！智くんが？」

「さくら、何かあったなら言ってほしい。俺にできることはしたいから」

「…」

わぁぁ…どうしよう。言っちゃいけないけど、聞いてほしいし、相談したいよ〜…。

「言いたくないことなら大丈夫。でも、言いたくなったら教えてくれるか？」

やっぱり、ふーくんはすごいなぁ。私も1人でできること、頑張ってみよう！！

「…ありがとう。ほんとはちょっとあるけど、今は言えなくて…。言える時に言うね」

心配してくれてるのはありがたいけど、ゆみかちゃんとの約束は守らなきゃ！

「そっか。無理には聞かないけど、困ったら頼ってくれよ？」

ほんとは心配でたまらないって顔だな〜…。

「うん！ありがとう！」

ふーくんが心配してくれてることには気づかないふりをしよう。ゆみかちゃんとの約束を守りながら、私にできることをしなくちゃ！

ゆみかちゃんから連絡が来たら全力で力になるぞ！

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