第24話
皆さん、ついに夏休みが訪れました!!(時期がズレている、長さがおかしい等の反論は認めませんよ〜)毎日さくらとラブラブな日々! なーんてことはなく…。
「暇だ」
「暇だ暇だって智くんとでも遊んだらどうなの?」
近くで俺の独り言を聞いていた母さんがやって来ました。
「智は彼女とお出かけなんですー」
「あら〜、史人も彼女と遊んだらー?」
え。バレてる? 俺、さくらと付き合いだしたって気づかれた?
「え…」
「うふふ、冗談で言ったけど。さくらちゃんとうまくいったのね、おめでとう」
うわぁ、カマかけられてたのかよ! うろたえてしまった…! ん? でも。
「え、何でさくら?」
「あら、やっぱりそうなのね〜。昔から史人はさくらちゃんのこと好きなんだろうと思ってたのよ〜」
また自分からそうですって言ってるような反応をしてしまった…。
「…」
「まぁ、彼女ができてもさくらちゃんと登下校してたらさくらちゃんが彼女ってわかるわよ〜」
…それもそうか。
「…」
「お母さんにバレるの嫌だったかしら…? ごめんね、お父さんには内緒にするわよ!」
「あ。いや、伝えようとは思ってたから大丈夫。んー、父さんにも言おうかな」
さくらのお父さんと仲良いからもう知ってるかもだけど。
「うふふ、そう。じゃあ、さくらちゃんとでも遊んでらっしゃいよ」
「んー」
どうやって誘ったらいいんだ?
「まぁ、どうしても暇ならお母さんの手伝いしてくれてもいいからね〜」
さすが、母さん…。誘えない俺の気持ちが筒抜けだな。
「はーい」
部屋の片づけでもするか。家で、ゲームしよって誘いやすくなるし。
「そうだ、さくらちゃんのこと幸せにしてあげなさいよ〜」
キッチンに移動していた母さんが戻って来てまでそう言った。
「…当たり前だ」
「うふふ、お幸せにね〜」
母さんのノリが学生の茶化しだな…。
よーし! 部屋片して課題やっつけて、さくらをデートに誘ってやる!!
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