後ろの席でいいなー!!

「後ろの席でいいなーー!!」


俺は友達の肩をバシバシ叩きながら、大声でそう言った。


「痛い痛い、痛いから」


ちなみに俺は教卓の前になった……。


これじゃ、君のこと、見れないじゃないか!!


って俺は、そう思うわけね。


だから、休み時間になったら、一番後ろの席のこいつに話かけに行くついでに後ろから君を観察するんだ。


勉強してる君、本を読んでいる君、寝ている君。


君のいろんな姿が見えた。


俺はとても嬉しかったんだ。


なのに、なのに。


あいつと話す君、泣いている君、それをあいつに見せている君。


同時に、僕は怒りと嫉妬にさいなまれた。


どうして泣いていたんだ。


どうして、それをあいつに見せたんだ。


何か悩みがあるのか?


どうしてそれを、に言ってくれないんだよ!!

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