せいとかいるいじろく#7

 前書き

 第7回目の類似録を始める前にさやちゃんからお伝えしておくことがあるのでこの場を設けさせていただきました。

 今回もいつもの調子でお送りする予定でした類似録ですが、どこかから情報を得たらしい千景大先輩に

「烏居爽香さんの立場は十分理解しているつもりですが、特別スクーリング制度に関して語るのでしたら普段のような雰囲気では語らぬようお願い致します」

 と割と真面目なトーンで言われてしまったのでさやちゃんらしくない真面目モードでお送りいたします。

 それをご理解して頂いた上で続きをご覧ください。





 私立明才高等学校には他の学校には無い制度がいくつか存在しています。

 例えば、選挙によって選出された生徒会役員が教員相当(場合によってはそれ以上)の権限を持つ『生徒主体制度』。

 生徒会室に残された記録ではこの制度が施行されたのは十三年前からだそうで、当初は社会科教育の一環として僅かな権限を与えていたそうですが、年々与えられる権限が大きくなり、本編にも度々登場していた草木林華大大先輩、桜居阿須那大大先輩の時代から今のように生徒会が学校のお金の一部を自由に動かすことが出来るほど強大な権力を持つようになったとのことです。


 今回のお話のメインテーマである『特別スクーリング制度』は先に述べた『生徒主体制度』の施行後に提案、施行された制度になります。


 『特別スクーリング制度』は

・部活動に専念するための時間確保が必要だと教員または生徒会が判断した場合。

・諸事情により週五回の通学が出来ないと教員または生徒会が判断した場合。

 主にこの二つの場合に適用される制度です。

 この制度を利用している生徒の内訳は、前者の理由での制度利用者が現状では九割弱を占めています。

 しかし、元々この制度は2020年の7月に起きたとある事件(『本棚 #18』参照)を受けて先本千景大先輩たちが提案、施行した学校に対する不安を感じた生徒が救済措置でした。

 現生徒会役員である瑠堂恵吾くんもこの制度を後者の理由によって利用している生徒のうちの一人であり、『特別スクーリング制度』利用者初の生徒会役員という事もあって当選直後は良くも悪くも大きな反響がありました。


 『特別スクーリング制度』に関して幾人かの生徒は制度利用者が一般の生徒よりも少ない時間数で一般生徒と同程度の評価をされていると勘違いをしているようですが、『特別スクーリング制度』の利用者は一般生徒よりも過酷な条件が付与されています。

・週2~3回の登校または週12.5時間(授業15コマ分)の奉仕活動。

・提出物評定B(A~F評定中)以上。

・定期試験各教科75点以上。

 以上の条件をクリアできない場合は5段階評定中で1評価とみなされ進級、卒業が出来なくなります。

 もちろん、これはあくまで目安であり生徒(もしくはその家庭)の事情により条件をクリアすることが出来ない場合は特例として条件が緩和されることもあるそうです。


 以上が千景大先輩から正しく説明するようにと仰せつかった『特別スクーリング制度』の説明になります。




 さぁて、ここからは通常営業のさやちゃんモードでいざ、参らん。な~んて言いたい所ではありますが、ここまで真面目なお話をした後でおふざけが出来るような雰囲気ではないと常識あるさやちゃんは重々理解しているので、このわずかなスペースでだけはしゃぎにはしゃいでお別れのお時間を迎えたいと思います。

 ところで、さやちゃんが新規読者の皆様にお伝えしたい事って今回でおおよそ伝えてしちゃったんですよね~

 あえて言う事があるとすれば……2020年11月20日に更新された『じょしちゅうがくせい』がさやちゃんの初登場回なので見てくださいって事、『』って物語にさやちゃんのお姉ちゃん烏居彩香が出演しているので見てくださいって事くらいです。

 残り5回の類似録で何をお話するか次回までに決めておくので更新されるまで本編や『』あと明才高等学校の近くにある商業施設ユグドラシルの日常を描いた『異世界プラザ ―ユグドラシル―』それに報道部の生徒が出演していると噂の『Scarlet guess』などご覧になって待っていてくださいね~


 以上、お相手はさやちゃんでした~ ばっは~。


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