さぁ、やってみよう!#7
「何故だろう? いつも以上に嫌な予感がする」
理由は不明ですが、報道部ではなく新入生の烏居爽香さんから渡されたという『さぁ、やってみよう!#7』と書かれたDVDディスクを見つめながら会長はそう呟きました。
「まぁ、いつもの様に見てみましょう」
「明日香、ちょっとだけ楽しみにしていたでしょ?」
「そ、そんな事は無いわ」
「ワタシは楽しみにしていたよ!」
「あぁ、わかった。すぐに再生するよ」
会長はDVDディスクをプレイヤーに入れて再生ボタンを押しました。
『紗綾のさぁ、やってみよう! ということで、今回も始まりましたさぁ、やってみようのお時間です。七回目となる今回からみよう!ファミリーに新たなメンバーが』
「みよう!ファミリーってなんだ?」
「明才高等学校報道部公式ホームページによると『さぁ、やってみよう! に登場した生徒』の事だそうです」
「美沙たちも先月出たからみよう!ファミリーに入っているみたいだよ」
「美沙先輩、公式のホームページにそれが載っているって事は……」
ナナの言葉を聞いて会長の表情を見ていると引きつった笑顔を見せていました。
「報道部公式動画サイトに過去六回分があげられているわね」
「美沙、悪いが付いて来てくれ」
「うん。お話して来ようか」
そう言うと会長と美沙先輩は報道部へと乗り込んでいきました。
爽香 「海パイセン、見てくれました?」
海 「見てない」
爽香 「えぇ~ 見てくださいよ」
爽香 「さやちゃん、みよう!ファミリー入りですよ」
海 「マジ?」
爽香 「その反応本当に見てない時のですね」
爽香 「さやちゃんレギュラー入りですよ」
海 「マジか! あとで見るよ」
爽香 「絶対ですよ!」
爽香 「ところで」
爽香 「報道部との話し合いはどうなりました?」
海 「パスワード設定されていて」
海 「明才生徒以外は閲覧不可らしいから」
海 「今回は厳重注意」
爽香 「良かったです」
爽香 「さやちゃんのレギュラー無くならなくて」
海 「レギュラーって冗談じゃないの?」
爽香 「信じていなかったんですか!?」
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