はいち
以前の生徒会室に置いていた物が全て新たな生徒会室の前に届いたことで今日からようやく新たな生徒会室に家具を配置することが出来るようになりました。
「さて、早速中に入れるとするか」
「ほいきた!」
「待ちなさい」
会長と柚鈴先輩の力仕事組がワタシの胸元くらいの高さの戸棚を持ち上げようとすると、明日香先輩がため息交じりにそう言って二人を止めました。
「海と柚鈴が使い勝手を考えずに置くことは目に見えているから勝手に動かず私と美沙、七海さんの指示通りに動きなさい」
「明日香先輩、ワタシは?」
「笑舞は言いにくいけどセンスがアレだから今日は力仕事組に入ってもらえるかな?」
「わ、わかったわ」
ナナはワタシを傷つけないようにそう言ってくれましたが、その優しさが逆にワタシの心を傷つけました。
「そう言うことみたいだから、笑舞は俺たちのグループだな」
正直、ワタシとしては不服でしたが会長と柚鈴先輩は仲間が増えたことを喜ばしく感じているようでした。
「一応、美沙が家具の配置図を描いてきたから三人でイメージを共有しようか」
美沙先輩は手書きと思われる家具の配置図を取り出すと、当たり前のように明日香先輩とナナだけに見せながらお互いに意見を交換していました。
「それじゃあ、始めましょうか」
珍しくナナの号令で作業が始まりました。
生徒会議事録
会長と柚鈴先輩がいつもここまでの力仕事をしていたとは驚かされました。 笑舞
今日は大したことなかったよ! 柚鈴
そう思うのは柚鈴だけだと思うが、今日は慣れない力仕事をしたのだからしっかり休むことを忘れないようにな。 芹沢
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